偏食のヒント

フードチェイニングとは?好きな料理から少しずつ広げるやり方

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「食べられるものが限られていて、次に何を出せばいいかわからない」。そんなときのヒントになるのが「フードチェイニング」という考え方です。いきなり新しい料理に挑戦するのではなく、すでに食べられる料理を出発点に、似ているところを残しながら少しずつ変えていきます。

この記事のポイント

  • 食べられる料理を出発点に、味・食感・見た目などの共通点を残して少しずつ変えていく方法です
  • 一度に変えるのはひとつだけ。うまくいかなければ一歩戻って大丈夫です
  • 好きな料理に苦手な食材を「隠す」より、見える形で少しずつ試すほうが安心につながりやすくなります

フードチェイニングとは

フードチェイニング(Food Chaining)は、子どもがすでに食べられる料理を出発点にして、味・食感・温度・見た目・形などの共通点を残しながら、少しずつ違う料理へとつなげていく方法です。料理と料理を鎖(チェーン)のようにひとつずつつないでいくことから、この名前で呼ばれています。

もともとは米国の摂食支援の専門家たちが体系化した考え方で、専門職による支援の場でも参考にされています。家庭で取り入れるときは、その発想をヒントに、子どもの様子に合わせて無理のない範囲で試すのがおすすめです。

基本は「一度に変えるのはひとつだけ」

フードチェイニングで大切なのは、変化を小さくすることです。食材・味付け・形・食感などのうち、一度に変えるのはひとつだけにします。たとえば、フライドポテトが好きな子なら、次のようなつなげ方が考えられます。

  • いつものフライドポテト
  • 家で焼いたスティックポテト(形と食感はそのまま、作り方が変わる)
  • さつまいものスティック(形と食感は近いまま、食材が変わる)
  • かぼちゃのスティック焼き(甘みは近いまま、食材が変わる)
  • かぼちゃの煮物(味は近いまま、形と食感が変わる)

家庭での進め方

特別な道具は必要ありません。次の流れで、できるところから始めてみてください。

  1. 安心して食べられる料理を書き出すよく食べる料理やおやつを思いつくだけ挙げます。メーカーや店まで決まっている場合は、それも書いておきます。
  2. 「好きなところ」を分解する甘い、カリッとしている、白っぽい、温かい、細長いなど、その料理のどこが好きなのかを考えます。
  3. 共通点を残した次の一皿を決める好きなところをいくつか残し、変えるのはひとつだけの料理を選びます。
  4. 少量を、食べられる料理と一緒に出す新しい一皿はほんの少しだけ。いつもの料理も並べて、食べるかどうかは子どもに任せます。
  5. 反応を記録し、合わなければ一歩戻る食べた量や様子を残しておきます。嫌がるようなら前の段階に戻り、別の変え方を考えます。

うまく進めるためのコツ

変化の大きさは、子どもによって受け入れられる幅が違います。大人から見ると同じに思える違いでも、子どもにとっては大きな変化のことがあります。

  • 最初は「同じ料理の別メーカー」くらいの小さな違いから試す
  • 一度食べなかっただけで「この料理はだめ」と決めず、時間をおいてまた出す
  • 「どっちのお皿にする?」など、2つの候補から子どもに選んでもらう
  • 食べ慣れた食器や盛り付けで出し、見た目の変化をできるだけ少なくする

よくあるつまずき

早く進めたくなって、一度に複数のことを変えてしまうのはよくあるつまずきです。食材も味付けも見た目も変わると、子どもにとってはまったく新しい料理になります。思うように進まないときは、変化をもっと小さくできないかを考えてみてください。

また、好きな料理に苦手な食材を細かくして「隠す」方法は、気づいたときに好きな料理まで警戒するきっかけになることがあります。混ぜる場合も、見える形で少しだけにするなど、子どもとの信頼を保てる方法を選ぶと安心です。

専門家の力を借りることも選択肢に

食べられるものが極端に少ない場合や、食べることそのものがとてもつらそうな場合は、家庭だけで進めようとせず、小児科や保健センターに相談してください。必要に応じて、食べることの支援にくわしい専門職につないでもらえることもあります。

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