苦手な野菜を少しずつ食べられるようにする工夫(無理強いしない出し方)
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野菜を嫌がる子どもは少なくありません。「体のために食べてほしい」と思うほど、つい強くすすめてしまいがちですが、無理に食べさせると、かえってその野菜が嫌な記憶と結びつくことがあります。ここでは、食べることを急がずに、野菜との距離を少しずつ縮める出し方の工夫を紹介します。
この記事のポイント
- 「食べる」の前に、見る・触る・においをかぐといった段階があります
- 量はほんの少し、切り方や加熱の仕方を変えるだけでも受け止め方が変わることがあります
- 小さな子どもには、窒息を防ぐ切り方ややわらかさにも気を配りましょう
野菜が苦手になりやすい理由
子どもは苦味を強く感じやすいといわれ、青菜やピーマンなどの苦味が苦手になりやすい傾向があります。ほかにも、繊維や皮が口に残る感じ、水っぽさ、青臭いにおい、ほかの具と混ざった見た目などが気になる子もいます。
どこが苦手なのかがわかると、出し方を工夫しやすくなります。「野菜が嫌い」とひとまとめにせず、どの野菜の、どんな状態が苦手なのかを観察してみてください。
「食べる」の手前にある小さな段階
苦手な食べ物との距離は、いきなり「食べる」か「食べない」かではありません。次のような段階を少しずつ進んでいくことがあります。今どの段階にいるかがわかると、ひとつ先の小さな目標が見えてきます。
- 同じ食卓に並んでいても平気
- 自分のお皿に載っていても平気
- 触る、においをかぐ
- なめる、口に入れて出す
- 少しかじる
- 一口食べる
食べなかった日の受け止め方
段階を進むスピードは子どもによって違い、行ったり来たりするのも自然なことです。昨日は触れたのに今日はお皿に載せるのも嫌がる、という日もあります。そんな日は「今日はここまで」と区切って、残った野菜は何も言わずに下げてしまってかまいません。
同じ野菜を、日をあけて何度か、形や味付けを少しずつ変えながら出し続けることが、結果的に近道になることがあります。
出し方の工夫
同じ野菜でも、出し方を変えるだけで受け止め方が変わることがあります。いくつか試して、その子に合う形を探してみてください。
- 量:豆皿にひとかけら程度。「全部食べなくていい量」にする
- 組み合わせ:食べられる料理と一緒に並べ、苦手な野菜だけの皿にしない
- 形:細切り、薄切り、スティック、型抜きなど、形を変えてみる
- 食感:やわらかく煮る、カリッと焼くなど。好みは子どもによって逆のこともある
- 味:グラッセやポタージュで甘みを引き出す、好きなソースやディップを添える
- 分けて盛る:混ざった見た目が苦手な子には、具材やソースを別々に出す
料理や買い物に一緒に関わる
食べる以外の場面で野菜に触れることも、慣れるきっかけになります。スーパーで「どのトマトにする?」と選んでもらう、レタスをちぎる、ミニトマトのへたを取る、混ぜる係をお願いするなど、年齢に合ったお手伝いを試してみてください。自分で関わった料理には、興味を持ちやすい子もいます。
ベランダや家庭菜園で育てるのもひとつの方法です。ただし、関わったからといって食べることを期待しすぎないようにしましょう。「触れた」こと自体が前進です。
声かけのヒント
食卓での言葉は、プレッシャーにもなれば安心にもなります。食べることを促すより、野菜について知る・感じることに目を向けた声かけがおすすめです。
- 避けたい例:「一口食べないとデザートなしだよ」「〇〇ちゃんは食べてるよ」
- 使いやすい例:「これはにんじん。煮ると甘くなるんだって」
- 使いやすい例:「食べなくてもいいから、お皿に置いておくね」
- 使いやすい例:「どんな音がした?」「どんなにおいがする?」
- 出してもいいよ、と伝えて、口から出せるティッシュを用意しておく
安全のために気をつけたいこと
小さな子どもには、窒息を防ぐための配慮も欠かせません。ミニトマトのように丸くてつるっとしたものは小さく切る、生のにんじんスティックなど硬いものは年齢に応じて加熱してやわらかくするなど、食べやすさにも気を配りましょう。食べているときは座って、大人が見守れる環境で過ごすことも大切です。
