保育園

年度の途中で保育園に入れる? 京都市の空き状況(令和8年11月分)を地域・年齢別に集計

公開日:

4月の一次調整で保留になったとき、育休明けの時期が4月と合わないとき。年度の途中で保育園に入れるかどうかは、毎月の空き状況しだいです。京都市が毎月公表している「保育施設・事業所の受入枠」を、令和8年11月分(令和8年10月1日掲載)の430施設で集計し、年齢・地域ごとの空きの多さと、4月入所の倍率との関係を確かめました。

この記事のポイント

  • 令和8年11月分で空き(○:3人以上、△:1〜2人)があったのは、0歳児104施設、1歳児94施設、2歳児93施設。どの年齢も、掲載された430施設の約4分の1以下でした。
  • 0〜2歳を受け入れている423施設のうち、0〜2歳のどれかに空きがあったのは159施設(約4割)。東山区と伏見区の醍醐では約9割、西京区(洛西を除く)・山科区・伏見区の深草では2割未満と、地域差が大きくありました。
  • 11月に1歳児の空きがあった87施設のうち70施設(80%)は、4月入所の倍率が0.8倍未満だった園です。4月に2倍以上だった園で11月に空きがあったのは2施設だけでした。
  • 年度途中の申込みは、利用したい月の前月1日〜10日が受付期間です。一度申し込むと、保留の間も年度末まで毎月自動で調整されます。

年度途中の入所のしくみ

京都市の保育園は、4月だけでなく毎月1日から利用を始められます。退所や転園で空いた枠に、毎月の申込者の中から点数の高い順に入所が決まります。

  1. 受入枠を確認する京都市は毎月、翌月分の「保育施設・事業所の受入枠」を前月の初旬に公表します。施設ごと・年齢ごとに、空きの有無が記号で示されます。
  2. 前月1日〜10日に申し込む令和9年度の申込み案内では、5月以降の利用は「利用開始希望月の前月1日〜10日の17時まで(閉庁日なら前の開庁日)」が受付期間です。提出先はお住まいの地域の区役所・支所です。
  3. 前月20日以降に結果が届く結果の通知は、利用を始めたい月の前月20日以降に発送されます。
  4. 保留の間も自動で調整される申込みはその年度の3月分まで有効で、保留になった場合も、翌月以降は再申請なしで毎月調整されます。希望園の変更は、各月の申込締切まで受け付けています。

受入枠の記号の意味(京都市の受入枠資料)

記号意味
○受入枠が3人以上
△受入枠が1〜2人
×受入枠なし
要相談記号ではなく「要相談」と示されている
空欄その年齢を受け入れていない施設
複数の年齢や本園・分園でまとめて示された枠(共通枠)は、この記事ではそれぞれの年齢に数えています。

年齢別:0〜2歳の空きは各年齢とも約2割

年齢別の受入枠の記号の数(令和8年11月分、令和8年10月1日掲載、430施設)

年齢○△空きあり(○+△)×要相談空欄
0歳児1886104(24%)2683226
1歳児207494(22%)304248
2歳児237093(22%)313168
3歳児155368(16%)21223127
4歳児144963(15%)21624127
5歳児102939(9%)24420127
京都市「保育施設・事業所の受入枠(令和8年11月分)」からFAMISMAが集計。単位は施設数。

0歳児・1歳児・2歳児とも、空き(○か△)があったのは掲載施設の約2割でした。しかも多くは△(1〜2人)で、まとまった空き(○)のある施設は0歳児18、1歳児20、2歳児23だけです。3歳児以上の空欄が多いのは、2歳児クラスまでの小規模保育などが含まれるためです。

施設単位で見ると、0〜2歳を受け入れている423施設のうち、0〜2歳のどれかに空きがあったのは159施設(38%)です。年齢を問わなければ一定の空きはありますが、通える範囲・希望する年齢に絞ると、候補はかなり少なくなります。

地域別:空きのある園の割合は14%〜89%

地域別の空きのある施設(令和8年11月分、0〜2歳、空きの割合が高い順)

地域施設空きあり割合1歳児の空き4月の倍率
東山区9889%70.58倍
伏見区(醍醐)161488%120.35倍
西京区(洛西)9667%21.06倍
南区351646%101.18倍
上京区20945%60.96倍
伏見区(深草・醍醐を除く)431944%110.84倍
中京区351543%61.19倍
左京区512141%130.84倍
右京区(京北を除く)541935%121.16倍
右京区(京北)3133%10.60倍
北区29931%31.15倍
下京区26831%30.94倍
伏見区(深草)17318%21.38倍
山科区33515%31.09倍
西京区(洛西を除く)43614%31.07倍
施設=0〜2歳を受け入れている施設、空きあり=0〜2歳のどれかに○か△がある施設、1歳児の空き=1歳児が○か△の施設(いずれも施設数)。4月の倍率は令和8年度4月入所・一次調整の1歳児の倍率(第1回の記事と同じ集計)。

空きのある施設の割合が高いのは、東山区(9施設中8施設)と伏見区の醍醐(16施設中14施設)です。どちらも4月入所の1歳児の倍率が市内で最も低い水準の地域で、年度途中も枠に余裕がある状態が続いています。

反対に、西京区(洛西を除く)は43施設中6施設、山科区は33施設中5施設、伏見区の深草は17施設中3施設と、空きのある施設は2割に届きませんでした。深草は4月入所の1歳児の倍率が市内で最も高い地域です。西京区(洛西を除く)と山科区は、4月の倍率は1.1倍前後と中ほどでしたが、11月の時点では空きが少なくなっていました。

同じ伏見区の中でも、醍醐では88%の施設に空きがある一方、深草では18%にとどまります。年度途中の入所を考えるときも、区単位ではなく、通える範囲の施設ごとに確かめる必要があります。

4月に人気の園は、年度途中もほぼ空かない

令和8年11月分の1歳児の空きと、同じ施設の令和8年度4月入所の1歳児倍率

4月の倍率11月に空きあり11月は空きなし
0.8倍未満70(80%)101(38%)
0.8倍以上1.2倍未満10(11%)57(22%)
1.2倍以上2倍未満5(6%)57(22%)
2倍以上2(2%)50(19%)
合計87265
単位は施設数。空きあり=1歳児が○か△、空きなし=1歳児が×。4月の倍率は同じ施設の令和8年度4月入所・1歳児の倍率で、4月の受入枠と申込数がともに数字で公表されている施設だけを数えています(要相談や空欄の施設は除く)。

11月に1歳児の空きがあった87施設のうち、70施設(80%)は4月入所の倍率が0.8倍未満の園でした。4月に2倍以上だった園で11月に空きがあったのは2施設だけで、空きのなかった265施設では2倍以上の園が50施設ありました。

0歳児でも同じ傾向で、11月に空きがあった99施設のうち90施設(91%)が4月に0.8倍未満の園でした。4月に希望者が多い園は、年度の途中で空きが出てもすぐに埋まるか、そもそも空きが出にくいと考えられます。年度途中の入所をねらうなら、4月の倍率が低めだった園を中心に候補を広げるのが現実的です。

保育園予報で、今月の空きと4月の倍率をあわせて見る園ごとのカードに、毎月の受入枠(○△×)と4月入所の予想倍率を並べて表示しています。年齢・地域で絞り込めます。

年度途中に入園を目指すときのポイント

  1. 毎月の受入枠を確かめる翌月分の受入枠は前月の初旬に公表されます。申込みの締切(前月10日)までの間に、通える範囲の園の記号を確認します。
  2. 4月に倍率が低かった園も候補に入れる年度途中の空きは、4月の倍率が低めだった園に多く出ています。見学で雰囲気を確かめたうえで、候補を広げておきます。
  3. 空きのある月に申し込んでおく一度申し込めば、保留の間も年度末まで毎月調整されます。復職の予定に合わせて、早めに申し込んでおくと機会を逃しにくくなります。
  4. 点数と希望園の見直し○の園でも、申込者が多ければ点数の高い順に決まります。希望園の変更は各月の締切まで受け付けているので、空き状況に合わせて見直します。
京都市の保育園の点数(利用調整)のしくみ基本指数と調整指数の決まり方、よくある家庭の計算例、点数で不利なときの選択肢をまとめた記事です。保育園申込みガイドで年度途中の締切と書類を確認する利用を始めたい月を選ぶと、申込みの締切・必要書類・提出先・点数の目安をまとめて確認できます。

数字を見るときの注意点

  • この記事の集計は令和8年11月分(令和8年10月1日掲載)の1か月分です。空き状況は毎月変わるため、最新の月の受入枠を京都市のページや保育園予報で確認してください。
  • 受入枠は公表後に変わることがあります。○・△の園でも、申込みの状況によっては入所できないことがあります。
  • 「要相談」の施設や、記号が空欄の年齢は、空きのある施設に数えていません。
  • 入所の可否は点数の高い順に決まります。申込みや入所の判断は、京都市の公式情報とお住まいの区役所・支所の案内で確認してください。

出典

受入枠の記号は、京都市のPDFから施設ごとに読み取った値(保育園予報と同じデータ)をFAMISMAが集計しました。申込みの受付期間・結果通知・保留中の扱いは、令和9年度の申込み案内によります。

記事の数字は、自治体の公表資料をもとにFAMISMAが集計した参考値です。制度や受付の内容は変わることがあるため、手続きの際は必ず自治体の公式情報をご確認ください。

読みもの一覧へ