子育て支援

京都府で出産したらもらえるお金 国の給付と、26市町村の独自の祝い金を比べる

公開日:

出産にはまとまった費用がかかります。そのときに受け取れるお金には、どこに住んでいても同じ国の制度と、市町村が独自に上乗せしているものがあります。京都府内26市町村の公式情報をもとに、出産の前後で受け取れるお金を整理しました。

この記事のポイント

  • 健康保険の「出産育児一時金」は、子ども1人につき原則50万円です(令和5年4月から)。病院に直接支払われる仕組みを使えば、窓口での支払いは差額だけになります。
  • 「妊婦のための支援給付」は、妊娠の届出の後に5万円、さらにおなかの子ども(胎児)1人につき5万円で、全国共通の制度です。
  • 京都府内で、現金やポイントの独自の給付があるのは和束町・南丹市・井手町・南山城村・伊根町の5市町村です(金額は5万〜20万円相当)。
  • 京都市を含む16市町村では、独自の上乗せを確認できませんでした。記念品や育児用品などを贈る市町は4つあります。

どこに住んでいても受け取れるお金

全国共通の出産に関わる給付

制度金額ポイント
出産育児一時金(健康保険)子ども1人につき原則50万円令和5年4月に42万円から引き上げ。病院に直接支払う「直接支払制度」を使うと、窓口では差額だけを支払う
妊婦のための支援給付(市町村)妊娠届出の後に5万円+胎児1人につき5万円全国共通の制度で、住んでいる市町村が支給する
出産育児一時金は厚生労働省、妊婦のための支援給付はこども家庭庁の案内による。産科医療補償制度に加入していない医療機関での出産などは金額が異なる。

出産育児一時金は、加入している健康保険(会社の健康保険や国民健康保険)から支給されます。多くの病院では「直接支払制度」が使えるため、出産費用が50万円を超えた分だけを窓口で支払い、下回った場合は差額を後から受け取れます。

妊婦のための支援給付は、妊娠の届出の後に5万円、さらにおなかの子どもの数×5万円が支給されます。双子なら2人分です。住んでいる市町村に申請します。

市町村の独自の給付(現金・ポイント)

京都府内で、出産時に独自の現金・ポイントの給付がある市町村(2026年10月2日時点)

市町村内容
和束町子育て応援給付金:令和7年4月1日以降の出生児1人につき20万円分の「茶源郷ポイント」
南丹市子宝祝金:第1子5万円、第2子10万円、第3子以降20万円(ほかに入学祝金、5歳まで月2,000〜5,000円の子育て手当)
井手町出産応援給付金:子ども1人につき10万円
南山城村子育て応援給付金:令和3年4月1日以降に生まれた子1人につき10万円
伊根町お子さまたんじょう祝金:新生児1人につき5万円
各市町村の公式情報をFAMISMAが確認した内容(自治体手当比較と同じデータ)。転入の時期や住み続ける意思など、受け取るための要件がある。

独自の給付がもっとも大きいのは、和束町の20万円分の「茶源郷ポイント」です。南丹市の子宝祝金は、子どもが増えるほど金額が上がり、第3子以降は20万円です。井手町と南山城村は子ども1人につき10万円、伊根町は5万円です。

いずれも、出生後に住民登録をすることや、その市町村に住み続ける意思があることなどが要件になっています。申請の期限(和束町は出生日から60日以内など)もあるため、早めに窓口で確認しましょう。

品物や商品券を贈る市町

  • 久御山町:新生児訪問時に誕生記念品(離乳食用スプーン・ネームプレート)を贈呈
  • 笠置町:妊婦に牛乳購入費7,500円、出生届の提出時に希望者へ育児用品セット
  • 京丹波町:出生児に町産木材のイスと絵本を贈る「ぬく森のイスプレゼント」
  • 舞鶴市:生後4か月ごろまでの家庭にお祝いの品を訪問配布。1歳までに子育て支援基幹ひろばを初めて使うと商品券2千円

このほか、京都市・向日市・長岡京市・大山崎町・宇治市・城陽市・八幡市・京田辺市・木津川市・宇治田原町・精華町・福知山市・綾部市・宮津市・京丹後市・与謝野町の16市町村では、国の給付への独自の上乗せを確認できませんでした。亀岡市は、公式情報で独自の給付の有無を確認できませんでした。

出産の前後で考えたいこと

  • 出産時の給付は、子育て支援全体の一部です。医療費・保育料・給食費など、子どもが大きくなるまで続く支援の差のほうが、合計では大きくなることがあります。
  • 独自の給付は、出生時にその市町村に住民登録していることが要件になるのが一般的です。出産前後に引っ越す場合は、どちらの市町村で受け取れるかを確認しましょう。
  • 妊婦健診の費用の助成や、産後ケアなどの支援も市町村ごとに違います。母子健康手帳を受け取るときに、市町村の案内を確認してください。
自治体手当比較で、出産・医療費・保育料をまとめて比べる京都府26市町村から最大5つを選び、出産時の支援と、医療費・保育料・給食費・住宅支援を並べて比べられます。京都府26市町村の子ども医療費助成を比較出産の後に長く続く支援として、子ども医療費の対象年齢と自己負担を比べた記事です。

注意点

  • 市町村の独自の支援は2026年10月2日時点の公式情報によるもので、年度ごとに見直されることがあります。
  • 金額や要件、申請の期限は、必ず各市町村の最新の案内で確認してください。
  • 出産育児一時金の金額や受け取り方は、加入している健康保険によって異なる場合があります。

出典

市町村ごとの公式ページ(出典)は、自治体手当比較の各市町村のページに載せています。市町村の支援は2026年10月2日時点でFAMISMAが確認したものです。

記事の数字は、自治体の公表資料をもとにFAMISMAが集計した参考値です。制度や受付の内容は変わることがあるため、手続きの際は必ず自治体の公式情報をご確認ください。

読みもの一覧へ