学校・学区

京都市の不登校の支援 相談の入口は在籍校、ふれあいの杜の学習室と洛風中・洛友中への転入学

公開日:

京都の家並みが見える窓辺の低い机で、子どもが本を開き、そばに大人が寄り添っているイラスト

ふれあいの杜も、洛風中学校・洛友中学校への転入学も、在籍している学校が京都市教育委員会の不登校相談支援センターに相談を申請するところから始まります。保護者が直接センターに申し込むしくみではありません。

要点

  • 教育支援センター「ふれあいの杜」は小学4年生〜中学3年生が対象で、市内に6つの学習室と2つのサテライト学習室があります。
  • 洛風中・洛友中(昼間部)は、希望すれば入れる学校ではありません。授業体験と体験入学を経て、教育委員会が転入学を決めます。
  • 保護者は、日曜不登校相談(予約は075-254-8107)や、こども相談24時間ホットライン(#7333)にも相談できます。

不登校の子は5年で2倍以上に

京都市立小・中学校の不登校の児童生徒数

  • 小学校
  • 中学校
  • 2019年度小学校 427人中学校 1,110人
  • 2020年度小学校 593人中学校 1,204人
  • 2021年度小学校 771人中学校 1,251人
  • 2022年度小学校 1,119人中学校 1,720人
  • 2023年度小学校 1,282人中学校 1,869人
  • 2024年度小学校 1,484人中学校 1,824人
文部科学省の調査の、京都市立の学校の数です。

2024年度の1,000人あたりの不登校は、京都市立の小学校が26.1人、中学校が68.5人で、全国(国立・私立を含む)の小学校23.0人、中学校67.9人をやや上回りました。中学校は前の年より少し減り、小学校は増え続けています。不登校のうち1,848人は、1年に90日以上欠席しました。

相談の入口は在籍している学校

  1. 在籍している学校に相談する担任や校長に相談します。学校には登校支援委員会があり、スクールカウンセラーも全校にいます。
  2. 学校が不登校相談支援センターに相談を申請する対象は京都市立の小学4年生〜中学3年生で、学校の取組で改善せず、長く(30日以上が目安)不登校が続いている子です。
  3. 面接相談と体験的な活動こども相談センターパトナ(中京区、地下鉄「烏丸御池」から徒歩3分)で、面接相談と2回程度の体験的な活動をします。
  4. 支援の方法を決めるふれあいの杜への入級、洛風中・洛友中への転入学、在籍校での別室登校、カウンセリングなどから、その子に合う方法を考えます。

不登校相談支援センターの電話は075-254-8125で、月・火・木・金の9〜17時に受け付けています。

ふれあいの杜の8つの学習室

ふれあいの杜の学習室(2026年4月)

学習室場所曜日・時間
烏丸御池学習室こども相談センターパトナ4階(中京区)月・火・木・金のうち週1日から。10〜15時のうち1時間程度から
西大路御池学習室京一商西京同窓会館2階(中京区)中学生だけ。月・火・木・金の午前か午後
四条大宮学習室洛友中学校の南校舎(下京区)月・火・木・金。1日・半日(2種類)・1時間の4コース
北学習室北総合支援学校楽只サテライト施設(北区)月・火・木・金の10〜15時
京都駅南学習室元山王小学校(南区)月・火・木・金の午前か午後
伏見学習室伏見いきいき市民活動センター(伏見区)月・火・木・金の午前か午後
サテライト太秦天神川学習室右京中央図書館(右京区)木曜の午前か午後
サテライト醍醐学習室醍醐中央図書館(伏見区)月・金曜の午前
午前は10〜12時、午後は13〜15時です。伏見学習室は、2026年度から小学4〜6年生も通えるようになりました。

ふれあいの杜は、在籍している学校に籍を置いたまま通う場所で、京都市は在籍校と「長い廊下でつながった別室」と説明しています。GIGA端末のデジタルドリルや学校のプリントでの自習、体験活動、創作活動をし、教職経験のある職員が手伝います。水曜日は、子どもが自分で何をするか決める日です。学習室ごとに活動や定員が違い、希望の学習室に入れるとは限りません。

ふれあいの杜に通った日は、校長の判断で、指導要録の出席扱いにできます。就学援助(準要保護)の通学費は、ふれあいの杜への通級に定期券を使う場合も対象です。小学生は4km以上、中学生は6km以上離れていることなどが条件です。

京都市の就学援助対象になる所得の目安・もらえるもの・申込み

洛風中学校と洛友中学校(昼間部)

京都市の学びの多様化学校(2026年度)

項目洛風中学校洛友中学校(昼間部)
場所中京区(こども相談センターパトナと同じ敷地)下京区(大宮通綾小路下る)
定員3学年で40人程度3学年で15人程度
授業9時30分〜15時20分13時30分から。夜間部との合同授業もある
電話075-213-2222(平日9〜17時)075-821-2196(平日13〜20時)

学びの多様化学校(不登校特例校)は、不登校を経験した子のために、特別の教育課程を組める学校です。洛風中学校は2004年10月に開校し、八王子市の高尾山学園(2004年4月)に次いで、全国で2番目にできた学校です。洛友中学校は2007年4月に開校し、京都市によると、昼間部と夜間部(夜間中学)を併せて置いた全国で最初の学校です。授業は年770時間で、ふつうの中学校(1,015時間)の8割ほどです。授業は基本的に集団で受け、1対1の個別授業はしません。

  1. 在籍校を通じて相談を申請対象は京都市立の小学6年生〜中学3年生で、本人と保護者が京都市内(八幡市・久御山町の一部を含む)に住んでいる子です。2026年5月の転入学では、申請の期限は前の年の12月5日でした。
  2. 面談と、センターでの活動不登校相談支援センターで面談と短い体験的な活動をします。
  3. 1月下旬〜2月:授業体験1日2時間程度で、両校で5日ずつあります。参加が入学の条件で、両方の学校の授業体験に参加することもできます。
  4. 4月:体験入学ふつうの時間割の授業に4日間参加します。これも入学の条件です。
  5. 5月1日:転入学在籍校を通じて転入学申請書を出し、教育委員会が転入学を決めて知らせます。

希望する人が多いときは、学年などを総合的に見て決めます。2026年度は5月の転入学で定員に達し、10月の転入学の募集はありませんでした。2027年5月の転入学を考えているときは、早めに在籍している学校に相談してください。洛風中学校の2024年度の卒業生37人は、21人が私立の通信制高校、6人ずつが公立の定時制高校と私立の全日制高校、3人が公立の全日制高校に進みました。

学校の中の居場所、オンライン、フリースクール

京都市は、学校の中に教室とは別の「校内サポートルーム」を置く取組を進めています。学習などを支える子ども支援コーディネーターは、2025年度に17の中学校ブロックで27人で、2026年度の予算案では18ブロック32人に増やすとしました。スクールソーシャルワーカーは、全市立中学校区などにいます。

「オンラインの居場所」は、メタバースの仮想の教室で人と交流したり学んだりする場で、小学4年生〜中学3年生の、長く欠席している(30日以上が目安)子が対象です。参加希望書を在籍している学校に出して申し込みます。

家でICTを使って学んだ日は、ひきこもりなどで学校の外の施設にも通いにくく、家庭訪問などの要件を満たす場合に、校長の判断で出席扱いにできます。

フリースクールなどの民間施設に通った日も、要件を満たせば出席扱いにできます。京都市は、京都市立学校で出席扱いになった実績がある38団体(2026年4月1日時点)の情報を一覧にしていますが、団体を認めたりすすめたりするものではありません。京都市は2025年11月に、フリースクールに通う家庭への助成金を今のところ予定していないと答えています。

発達の特性があり、育成学級や通級指導教室など、学びの場を見直したいときは、在籍している学校の校長に相談します。

京都市の就学相談と、育成学級・通級指導教室・総合支援学校就学相談の流れと4つの学びの場の違い、在籍者の推移

保護者が相談できる窓口

不登校の相談ができる窓口(京都市)

窓口内容電話・時間
日曜不登校相談不登校の不安や気がかりの相談。1回だけの相談で、予約制予約は075-254-8107。相談は日曜10〜17時(第4日曜・祝日・年末年始は休み)
こども相談総合案内どこに相談すればよいか迷ったときの案内075-254-8107。月・火・木・金10〜20時30分、水・土・日10〜16時30分(第4日曜・祝日・年末年始は休み)
こどもパトナ カウンセリングセンター教育・心理のカウンセラーとの来所相談(予約制)予約は075-254-1108
こども相談24時間ホットライン高校生までの子どもと保護者の悩み全般#7333(ダイヤル回線・IP電話は075-351-7834)。24時間
相談は無料です。

不登校の子の保護者の会「With One」は、京都市立の学校に通う子の保護者が対象で、2026年度はこのあと10月・1月・2月に開く予定です。

出典

各資料は2026年10月27日時点のものです。不登校の数の倍率は、文部科学省の調査からFAMISMAが集計した値です。

読みもの一覧へ