学校・学区

京都市の就学相談と、育成学級・通級指導教室・総合支援学校 相談の時期と流れ、在籍者の推移

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小学校の小さな教室で、先生と子どもがパズルに取り組み、保護者が見守るイラスト

京都市では、特別支援学級を「育成学級」、特別支援学校を「総合支援学校」と呼びます。

要点

  • 就学相談は、入学の前の年の8月頃までに地域の小学校の校長に始め、京都市就学支援委員会の審議を経て、12月に保護者と校長が相談して就学先を決めます。
  • 学びの場は、普通学級・通級指導教室・育成学級・総合支援学校の4つです。市立の小・中学校の児童生徒は減っていますが、育成学級と総合支援学校の在籍者は増えています。
  • 園での様子などを小学校に伝える「就学支援シート」は、市立小学校には、入学の前の年の12月末までに、電話してから持って行きます。

京都市の学びの場

京都市の学びの場(2026年度)

学びの場学び方
普通学級普通学級(通常の学級)で学ぶ。必要な学校には、学習の補助や学校生活の介助をする「総合育成支援員」を置いている
通級指導教室普通学級に在籍しながら、一部の時間に別に指導を受ける。LD等通級(小・中学校)、ことばときこえの教室(小学校)、弱視通級(小学校)がある
育成学級小・中学校の中の学級(発達・情緒・肢体・視覚・難聴・病弱)。必要な小・中学校にはすべて置いている
総合支援学校知的障害や肢体に障害のある子などの学校。地域制の5校は、障害の種別の枠を超えて教育する「総合制」

2026年度は、LD等通級指導教室を144校、ことばときこえの教室を46校に置いています(うち41校は両方)。LD等通級指導教室は、置いている学校の子はその学校で、ほかの学校の子には担当の先生が在籍校に出向いて指導します(巡回)。ことばときこえの教室は、教室のない学校の子が、近くの設置校に通います(他校通級)。通う学校は自由には選べません。通級が必要と判断されても、通う子が多いと、すぐには始められないことがあります。

総合支援学校のうち、北(本校・中央分校)・東・西・呉竹の5校は「地域制」で、住んでいる中学校区で通う学校が決まり、通学が難しい子のためにスクールバスを運行しています。白河・東山・鳴滝には高等部の職業学科があります。鳴滝は宇多野病院に、桃陽は京都市桃陽病院に併設されていて、入院している子の教育をしています。通学が難しい子には、教員が訪問する「訪問教育」もあります。

就学相談の流れ(入学の前の年)

就学相談は、住んでいる地域の小学校の校長を通じて進めます。時期は目安です。

  1. 8月頃まで:地域の小学校の校長に相談障害の状態や特性、必要な支援を校長と確かめ合い、就学先を相談します。普通学級で意見が一致すれば、ふつうの就学の手続きになります。
  2. 9月:「就学審議」の申出小学校の校長から、教育委員会に「就学審議」を申し出ます。
  3. 10〜11月:検査や面談(必要な場合)障害の状態が明らかでないときや、総合支援学校を希望しているときなどは、総合教育センターや総合支援学校で、必要に応じて発達検査・医師の検診・保護者面談などを受けます。
  4. 11月下旬:京都市就学支援委員会医師や学識経験者などによる委員会が、就学先を審議します。
  5. 12月:就学先を決める12月上旬に教育委員会から校長に審議の内容が伝えられ、保護者と校長が相談して就学先を決めます。保護者の希望と違うときは、家庭や園での様子、検査の結果などを総合的に検討し、改めて校長と相談して最終的に決めます。

就学時健康診断は、原則11月(学校によっては12月)に、住所で決まる指定の小学校で受けます。12月ごろに届く就学通知書には住所の指定学校が書かれますが、総合支援学校などへの就学を相談している場合は、相談先の学校の案内に沿って手続きを進めます。

小学校に入るまでのやることと日程(京都市、2027年4月入学) 就学前健診は11月6日〜12月4日、就学通知書・学童・就学援助2026年10月から入学式までの月ごとの予定町名から、住所の小学校区を調べる就学相談をする学区の小学校

就学支援シート

就学支援シートは、発達に心配のある子の様子を、保護者が園と協力して入学する小学校に伝えるものです。入学後の戸惑いや不安を減らし、学習や生活を始めやすくするためのもので、LD等の支援が必要な子も対象です。

  • 対象は、京都市内の幼稚園・保育園(所)・認定こども園に通い、来年度に市内の小学校に入る予定の、発達に心配のある子です。
  • 6月ごろから園に相談し、園からシートを受け取って保護者が書き、園にも書いてもらいます。すべての欄を書く必要はありません。
  • 療育施設での様子も伝えたいときは、検査の結果や個別支援計画のまとめなどを添えられます。
  • 市立小学校には、入学の3か月前(12月末)までに、電話してから持って行きます。私立と京都教育大学附属の小学校には、入学手続きが終わってから出します。

小学校に出されたシートは、2025年度に1,484枚でした。

そだちのヒントで、家で試した工夫と様子を記録する登録なしで使え、印刷やCSVで書き出せる記録のツール

育成学級・総合支援学校の在籍者は増えている

育成学級と総合支援学校の在籍者(京都市立、各年5月1日)

  • 育成学級
  • 総合支援学校
  • 2021年度育成学級 1,588人総合支援学校 1,104人
  • 2022年度育成学級 1,643人総合支援学校 1,154人
  • 2023年度育成学級 1,719人総合支援学校 1,192人
  • 2024年度育成学級 1,791人総合支援学校 1,229人
  • 2025年度育成学級 1,886人総合支援学校 1,287人
  • 2026年度育成学級 1,966人総合支援学校 1,318人
育成学級は、小学校・中学校・小中学校(義務教育学校)の合計です。2026年度は速報です。

2022年度から2026年度にかけて、京都市立の小・中学校の児童生徒は約8%減りましたが、育成学級の在籍は約20%、総合支援学校の在籍は約14%増えました。小学校の児童に占める育成学級の子の割合は、1.9%から2.5%になっています。2026年度の総合支援学校は、小学部370人・中学部263人・高等部685人です。

通級指導教室を置く学校の数(京都市)

  • 2019年度106校
  • 2020年度112校
  • 2021年度120校
  • 2022年度124校
  • 2023年度124校
  • 2024年度128校
  • 2025年度138校
  • 2026年度149校
LD等通級指導教室とことばときこえの教室の両方を置く学校は、1校と数えています(市の資料では2023年度から2つに数え、2026年度は190教室)。2026年度は設置状況、ほかは各年度の実績です。

入学したあとに学びの場を見直すとき

入学したあとでも、総合支援学校などへの転校や、普通学級と育成学級の間の転級はできます。子どもの教育にとってよいことかを慎重に考え、在籍している学校と十分に相談して決めます。年度の途中の転校は、指導が続かなくなることなどから、転居など特別な事情がある場合だけです。

入学後にLD等通級指導教室を考えるときは、まず在籍している学校の校長に相談します。通級の設置校でない学校の子は、在籍校と設置校の校長、教育委員会が話し合って決め、保護者の同意のもとで就学審議の手続きをします。そのあと、京都市就学支援委員会が、通級が適切かを確かめます。

学校に行きづらくなったときは、在籍している学校から、京都市教育委員会の不登校相談支援センターに相談をつなぎます。

京都市の不登校の支援相談の入口と、ふれあいの杜の学習室、洛風中・洛友中への転入学

相談先

就学と学校での支援の相談先

相談先相談できること連絡
地域の小学校の校長就学先の相談(就学相談)住所の学区の小学校
育(はぐくみ)支援センター(総合支援学校の全校、9か所)就学の制度や総合支援学校・育成学級の相談、総合支援学校の見学。相談は無料各センター。電話相談は平日9時30分〜16時30分、来校・訪問は予約
障害にかかわる子どもの教育 電話相談就学前から高校生までの子の教育の相談075-254-1155(月・火・木・金の10時〜17時、正午〜13時を除く)
京都市教育委員会 総合育成支援課就学相談・就学説明会・就学支援シートの問い合わせ075-352-2287
総合育成支援課の電話は、リーフレットなどには075-352-2285と載っています。育支援センターは、祝日・年末年始・夏の学校閉鎖日とその前後は休みです。
療育マップで、育支援センターと区の相談先を見る9か所の電話番号と、区ごとの療育の事業所

就学の前の療育(児童発達支援)や、入学後の放課後等デイサービスを使うための相談・申請は、2026年10月から区役所・支所の子どもはぐくみ室が窓口です。

京都市で療育を使うまで 2026年10月から相談・申請は区役所の子どもはぐくみ室へ療育の窓口と受給者証、費用と発達の相談先

2028年4月に入学する子(今の年中)の家庭へ

  • 年中の年度に、5歳児健康診査があります(案内は健診の2〜3か月前に郵送。今の年中は、2026年度中に受けます)。療育施設を使っている(使う予定の)子は、二段階目の健診を受けなくてもかまいません。身体面の相談などのために受けることもできます。
  • 就学説明会は、例年6〜7月です(2026年度は6月17日・23日・24日)。説明の内容は動画でも見られます。
  • 地域制の総合支援学校5校で、6月に「障害のある子どもの就学を考える地域懇談会」があります(2026年度は6月9日〜19日)。

小学校に入ってからの放課後

放課後や学校のない日には、放課後等デイサービス(小学1年〜高校3年)や学童クラブを使う子がいます。学童クラブに登録している障害のある子は、2025年4月1日に1,427人でした。小学校の育成学級の子の保護者への2023年12月の市の調査では、回答した人のうち、放課後等デイサービスを使っている人が78.7%、学童クラブを使っている人が12.9%でした。

京都市の放課後等デイサービス 対象・日数・費用と、区ごとの事業所数使い始めるまでの流れと使える日数、学童クラブとの併用京都市の学童保育(学童クラブ) 料金・時間・申込みと、放課後まなび教室との違い障害やアレルギーがあるときの申込み前の相談と、所得による減免

出典

資料は2026年10月20日時点のものです。割合と、育成学級の合計・2023年度からの通級指導教室の設置校の数は、学校現況調査と市の審議会資料からFAMISMAが集計した値です。

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