年中行事

京の冬の旅

雪が少し残る冬の京都の寺で、靴を脱いだ人々が畳の座敷に上がり、金色の襖絵や仏像、庭を静かに眺めている様子を描いた和紙コラージュ風の挿絵。縁側の外には石灯籠と苔の庭があり、小さな親子も見学している

要点

  1. 始まりは昭和42年(1967年)1月。2026年が第60回

  2. 料金は公開先ごとに別。第60回は大人800円が基本で、それより安い所も高い所もある

  3. 公開先は毎回テーマに沿って選ばれ、前の年の秋に発表される

  4. 秋は別の主催の「京都非公開文化財特別公開」(昭和40年から)

非公開の文化財を見せる冬のキャンペーン

京の冬の旅は、京都市と京都市観光協会が毎年1〜3月に行っているキャンペーンで、昭和42年(1967年)1月に始まり、令和8年(2026年)に第60回を迎えました。中心となる非公開文化財特別公開は、ふだんは見学できない庭園・仏像・襖絵・建築などを期間限定で公開するもので、各公開寺社も主催に加わっています。

公開先は毎回テーマを立てて京都市内の寺社などから選ばれるので、どこが公開されるかは年によって変わります。

テーマと公開先の例(第60回)

第60回(2026年)は、JRグループ6社と連携したデスティネーションキャンペーンとして1月1日〜3月22日の期間で、特別公開は1月9日〜3月18日の15か所でした。テーマは大河ドラマ「豊臣兄弟!」にちなむ豊臣秀長・秀吉ゆかりの地で、秀長の菩提寺である大徳寺の塔頭・大光院(北区)、僧侶の案内で国宝の書院を参拝する西本願寺の特別参拝のほか、国宝の東寺の五重塔と西本願寺の飛雲閣(外観のみ)、重要文化財の大徳寺の法堂と経蔵、東本願寺の鐘楼や大寝殿、方広寺の「国家安康」の銘のある梵鐘(重要文化財)が公開先になりました。大徳寺の経蔵は京の冬の旅で初めての公開でした。

西本願寺の国宝建築

料金と子どもの扱い

拝観料は公開先1か所ごとに払います。料金は公開先によって違い、第60回(2026年)は大人800円・小学生400円が基本でした。保護者同伴の小学生や高校生以下が無料になる公開先もあります。反対に、通常公開の部分と合わせた料金になる公開先や、僧侶が案内する完全予約制の特別参拝のように高くなる公開先もあります。

回によっては、公開先を回るスタンプラリーや、運賃・拝観料・食事代をまとめた料金で公開先を回る定期観光バス「おこしバス」の特別コースも組まれます。

秋の「京都非公開文化財特別公開」と夏の旅

名前の似た「京都非公開文化財特別公開」は、公益財団法人京都古文化保存協会が昭和40年(1965年)に始めた別の事業です。毎年秋に、平成11年(1999年)からは春にも行われ、拝観料は文化財の保存修理や維持管理に充てられます。

夏には京都市と京都市観光協会による「京の夏の旅」があります。こうした企画とは別に、寺社が独自に時期を決めて行う特別公開もあり、神護寺の国宝・伝源頼朝像と伝平重盛像が5月1日〜5日に公開されるのがその例です。

ほかの主な特別公開(2026年の例)

名前時期対象料金の目安(1か所)
京の夏の旅 文化財特別公開7〜9月(7月10日〜9月30日)通常非公開の文化財(豊臣家・戦国武将ゆかりの地と近代の名建築が中心)大人800円・小学生400円(公開先により異なる)
京都非公開文化財特別公開主に秋(10月30日〜12月6日)京都府内の寺社や文化財(32か所)大人1,000円・中高生500円。保護者同伴の小学生以下1名は無料
寺社ごとの特別公開・特別拝観寺社ごとに決まった時期その寺社の建物や寺宝寺社ごとに異なる
同じ企画の中でも、公開先によって期間や料金が異なることがあります。
神護寺と「伝源頼朝像」

発表の時期と拝観の注意

公開先・料金・休止日は、前の年の秋に発表されます(第60回は2025年11月21日)。

公開期間中でも、法要や悪天候などで拝観できない日や時間帯があるので、休止や変更は公式の案内で確認してください。公開時間は公開先によって異なり、第60回は10時〜16時30分(受付は16時まで)が基本でした。個人の拝観は基本的に予約不要ですが、完全予約制の公開先もあり、15名以上の団体には予約が求められます。

建物の中に上がる公開が多く、文化財を守るため素足では上がれません。靴下などをはき、靴袋を持っていきます。写真撮影を断られる場合もあります。

この項目のミニクイズ

  1. 昭和40年(1965年)に始まり、主に秋に京都府内の寺社などで行われている「京都非公開文化財特別公開」を主催しているのは?

  2. 2026年秋の第62回京都非公開文化財特別公開で、保護者と一緒に行く小学生以下の子ども1名の拝観料は?

出典・確認情報

内容確認日:2026年10月22日

更新日:2026年10月22日

  1. 京都市観光協会「第60回 京の冬の旅(2026年1月〜3月開催)」
  2. 京都市観光協会「第60回 京の冬の旅 60回記念特別企画」
  3. 京都市「京都デスティネーションキャンペーン 60回記念『京の冬の旅』キャンペーン」(2025年11月21日)
  4. 京都デスティネーションキャンペーン実行委員会「60回記念 京の冬の旅」パンフレット(2025年10月現在)
  5. 京都市観光協会「『京の冬の旅』デジタルスタンプラリー(令和6年1月5日〜3月17日開催)スタンプスポット一覧」
  6. 文化庁「国指定文化財等データベース 教王護国寺五重塔」
  7. 京都市観光協会「第51回 京の夏の旅(2026年7月〜9月開催)」
  8. 京都古文化保存協会「第62回『京都非公開文化財特別公開』開催のお知らせ」(2026年8月7日)
  9. 京都古文化保存協会「【特別公開】ボランティア募集」(2026年8月7日)
  10. 京都古文化保存協会「公益財団法人 京都古文化保存協会」
  11. 京都市観光協会「京都観光Navi 神護寺」
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