年中行事

梅花祭――北野天満宮の2月25日と上七軒の野点大茶湯

別の表記・呼び方梅花祭野点大茶湯・梅花御供・紙立・北野天満宮 梅花祭

紅白の梅が咲く北野天満宮の庭で、赤い野点傘の下、小さく描かれた芸妓が床几に座る客にお茶を点てている絵

要点

  1. 2027年は2月25日(木)。毎月25日の縁日「天神さん」の日と重なる

  2. 本殿の祭典は10時から(2026年)。神職は冠に菜の花をつけて奉仕する

  3. 野点大茶湯は、昭和27年(1952年)の千五十年大萬燈祭から毎年続く

  4. 2027年(令和9年)は、25年ごとの「半萬燈祭」が斎行される年

2027年は2月25日(木)――道真の祥月命日

梅花祭は、菅原道真(菅公)が延喜3年(903年)2月25日に大宰府で亡くなったことにちなみ、北野天満宮(上京区馬喰町)で毎年2月25日に行われる祭典です。2027年(令和9年)の2月25日は木曜日で、2027年の祭典や野点の時刻・料金の案内は、2026年11月時点ではまだ出ていません。

毎月25日は北野天満宮の縁日で、梅花祭の日も境内一円に天神市の露店が並び、多くの人でにぎわいます。

北野天満宮では、道真が亡くなって50年ごとに「大萬燈祭」、その間の25年ごとに「半萬燈祭」と呼ぶ大祭を営んできました。2027年は菅公御神忌千百二十五年半萬燈祭が斎行される年にあたります。

北野天満宮と天神さんの25日

約900年続く祭りと梅花御供・紙立

梅花祭は約900年の歴史があるとされ、天仁2年(1109年)2月25日には鳥羽天皇の勅によって行われています。

祭典では、ふつうの神社の供えものとは違う特殊な神饌(しんせん)を供えます。一つは、4斗の米を蒸して大小二つの台に盛った「大飯(おおばん)」「小飯(こばん)」で、梅花御供と呼ばれます。もう一つは、筒状にした紙に玄米を入れ、白梅や紅梅の小枝を挿した「紙立」で、挿す数は男女の厄年にちなむとされます。紙立に使った玄米は、授与所で「厄除玄米」として授与されます。

米を用意するのは、道真に従って大宰府へ行き、道真の死後にその自作と伝わる木像を奉じて京へ戻ったという西ノ京神人(にしのきょうじにん)の末裔の人々でつくる七保会です。この日、神職は冠に菜の花をつけて奉仕します。菜種が「宥(なだ)める」に通じるからとされます。2026年も、貞明皇后の行啓の例にならい、皇后の代拝として宮内庁京都事務所長が本殿に参拝しました。

上七軒の芸舞妓が奉仕する野点大茶湯

梅花祭の日、三光門の南西にある紅梅殿(こうばいでん)の前の「船出の庭」では、「梅花祭野点大茶湯(ばいかさいのだておおちゃのゆ)」が開かれ、上七軒の芸妓・舞妓とお茶屋の女将がそろって茶席に立ち、お茶をたてます。天正15年(1587年)に豊臣秀吉が境内で開いた北野大茶湯にちなむ催しで、道真の没後1050年の千五十年大萬燈祭にあたる昭和27年(1952年)に始まりました。祭典に先立つ朝には、上七軒の芸妓と舞妓が西廻廊で、本殿と末社・豊国神社に供えるお茶を点てる献茶の儀もあります(2026年)。

2025年(令和7年)の案内では、野点の時間は10時から15時(雨天決行)、入場の受付は文道会館で14時30分まで、初穂料は一人3,000円でした。拝服券には宝物殿の拝観券と撤饌の引換券が付き、1月25日から文道会館で頒布される予定でした。雨だった2026年は、テントの中に座礼席と椅子席が設けられ、文道会館のホールを待合室にしても会館の外まで行列ができました。

上七軒は北野天満宮の東参道に広がる花街で、節分祭でも芸舞妓が舞を奉納するなど、天満宮の行事との結びつきが深い町です。

京都の五花街――祇園甲部・宮川町・先斗町・上七軒・祇園東と「をどり」

梅苑「花の庭」の公開と、無料で見られる範囲

境内には道真ゆかりの梅が50種・約1,500本あり、花の時期には約2万坪の境内一円で紅白の梅が咲きます。早咲きの梅は正月明けから咲き始め、早咲き・中咲き・遅咲きの開花が重なる2月下旬〜3月上旬がいちばんの見頃とされます(3月中旬までとする説明もあります)。

梅苑「花の庭」は例年2月上旬から3月下旬に有料で公開されます。2026年はイベント「KYOTO NIPPON FESTIVAL 2026」の会場として2月1日〜5月24日(休苑日あり)に公開され、時間は9時〜20時30分(最終入場20時)、入苑料は当日券が大人3,000円・小人1,500円、前売券が大人2,800円・小人1,400円でした。2027年の期間と料金は2026年11月時点で未発表です。

天満宮への参拝は無料で、開門は7時〜17時です。有料なのは梅苑と野点の茶席で、梅苑の外の境内にも梅が咲き、天神市の露店も見て歩けます。境内は飲食禁止で、梅苑の中で三脚を使った撮影は控えるよう求められています。車いすは文道会館の窓口で借りられ、楼門の脇門にはスロープがあります。

北野天満宮の本殿と八棟造

行き方

市バス「北野天満宮前」で降りてすぐです(京都駅から50系統で約35分、JR円町駅から203系統で約10分、地下鉄今出川駅から51・203系統で約15分)。嵐電(京福電車)北野白梅町駅からは徒歩約5分です。

毎月25日は縁日のため、参拝者用の駐車場は使えません。梅花祭の日は公共の交通機関で行きます。

この項目のミニクイズ

  1. 北野天満宮の梅花祭の日に開かれる野点大茶湯で、お点前を奉仕するのはどこの花街の芸舞妓?

  2. 北野天満宮の梅花祭で、神職が冠につけて奉仕する花は?

  3. 梅花祭野点大茶湯は、北野天満宮のどの大祭の年に始まった?

出典・確認情報

内容確認日:2026年11月8日

更新日:2026年11月8日

  1. 北野天満宮「年中行事」
  2. 北野天満宮「北野の特殊神饌」
  3. 北野天満宮「梅苑『花の庭』」
  4. 北野天満宮「菅公御神忌千百二十五年半萬燈祭」
  5. 北野天満宮「北野天満宮社報 春号 Vol.46」(令和8年5月)
  6. 北野天満宮「参拝時間・アクセス」
  7. 北野天満宮「よくあるご質問」
  8. 京都市観光協会「京都観光Navi 梅花祭【北野天満宮】」(2026年2月25日開催分)
  9. 京都市観光協会「京都観光Navi KYOTO NIPPON FESTIVAL 2026 -時をこえ、華ひらく庭-【北野天満宮】」
  10. 京都府観光連盟「京都府観光ガイド 北野天満宮」
  11. 上七軒歌舞会「上七軒の歴史・アクセス」
辞典トップへ戻る