年中行事

終い弘法・終い天神

別の表記・呼び方終い弘法・終い天神・初弘法・初天神・弘法市・弘法さん

冬の朝の寺社の境内に、葉ボタンの鉢やしめ飾り、羊の置物、骨董の器を並べた露店が連なり、奥に五重塔、手前に石の鳥居と梅のつぼみの枝が見える様子

要点

  1. 弘法市は毎月21日、天神市は毎月25日。1月の回は初弘法・初天神と呼ぶ

  2. 21日は空海の月命日の御影供、25日は菅原道真の誕生日と命日にちなむ

  3. 弘法市は毎月1000店近く、初天神と終い天神は境内の内外に約1,000軒の露店が並ぶ

  4. どちらも市の日は境内の駐車場が使えない

いつ・どこで――2026年は12月21日(月)と25日(金)

終い弘法は、東寺(教王護国寺、南区九条町)で毎月21日に開かれる弘法市のうち、12月の回です。終い天神は、北野天満宮(上京区)で毎月25日に開かれる天神市の12月の回で、一年を締めくくる市になります。年が明けて最初の回は、初弘法(1月21日)・初天神(1月25日)と呼ばれます。

時間の目安は、東寺では午前5時の開門と同時に店の準備が始まり、8時ごろにはほぼすべての店が開きます。店じまいは午後4時ごろからで、雨の日は早く閉める店もあります(2026年の終い弘法は8時〜15時とする案内もあります)。北野天満宮の天神市はおおむね朝7時から日没ごろまでで、2026年の終い天神は6時30分から21時までと案内されています。露店は6時30分ごろから準備のできた店から開き、多くの店がそろうのは9時ごろです。閉める時刻は店ごとに違います。

弘法市と天神市の12月・1月の回

市場所毎月の開催日12月の回(2026年)1月の回(2027年)
弘法市東寺(南区)21日終い弘法:12月21日(月)初弘法:1月21日(木)
天神市北野天満宮(上京区)25日終い天神:12月25日(金)初天神:1月25日(月)
2026年11月時点。2027年の日付は毎月の開催日にあてはめたもので、時間などは各寺社の案内で確かめてください。

由来――空海の御影供と、道真の25日

東寺では、弘法大師空海の月命日にあたる毎月21日の午前10時から、空海をまつる御影堂で御影供(みえく)の法要が営まれます。空海が入定(にゅうじょう)した4月21日(旧暦3月21日)には、正御影供が行われます。この法要に参る人々のために「一銭一服」の茶屋が店を開いたのが弘法市の起こりとされ、のちに団子や薪・炭、鍋釜などの日用品も売られるようになりました。茶店が開かれたのは約700年前のことといわれます。空海は「弘法さん」と呼ばれ、21日は「弘法さんの日」とも呼ばれます。

北野天満宮の25日は、まつられている菅原道真の誕生日(6月25日)と亡くなった日(2月25日)がどちらも25日であることにちなむ縁日です。毎月25日には参道に一日じゅう露店が並び、天神市は東寺の弘法市と並ぶ京都の二大縁日とされます。北野天満宮の成り立ちや社殿、東寺の講堂の仏像は、それぞれ別の項目にまとめています。

北野天満宮と天神さんの25日東寺講堂の立体曼荼羅

正月用品が並ぶ12月の市

どちらの市も、ふだんは骨董品や古道具、古着、植木、日用雑貨、食料品などの店が並びます。12月はこれに正月を迎える品が加わり、葉ボタンや干支にちなんだ飾りなどの迎春用品を求める人でにぎわいます。2027年の干支は未(ひつじ)です。

東寺の終い弘法は、正月用の縁起物を求める人でにぎわいます。北野天満宮の終い天神では参道の露店が例月より増え、植木・骨董・古着・衣料品のほか、葉ボタン、〆飾り、荒巻き鮭、数の子などの正月の品が並びます。社頭では祝箸やお屠蘇なども授与されます。12月13日の事始めから授与が始まる北野天満宮の大福梅も、終い天神のころまで受けられます。

店の数は、東寺の弘法市が毎月1000店近くです。北野天満宮では、初天神と終い天神に境内の内外で約1,000軒の露店が並び、人出は約15万人に及びます(2026年11月時点の案内)。初天神は入試を前にした受験生や家族の参拝も多い日です。

事始め

見て歩き方と子ども連れの注意

北野天満宮の境内は自由に参拝でき、東寺も御影堂や食堂(じきどう)の拝観は無料です。東寺の金堂・講堂は有料で、12月14日からの通常の期間は大人800円、高校生400円、中学生以下300円です(2026年11月時点)。

12月と1月の市は、一年の中でもとくに人出の多い日です。露店の間の通路は混み合うので、小さな子どもと行くときは、手をつなぐ、はぐれたときの待ち合わせ場所を先に決めておくなどの備えをしておくと安心です。店が出そろうのは、東寺が8時ごろ、北野天満宮が9時ごろです。

東寺は毎月21日、北野天満宮は毎月25日に、市のため境内の駐車場を使えません。どちらも電車やバスで向かいます。

行き方

東寺は京都駅の南西、北野天満宮は市街の北西にあり、どちらも駅やバス停から歩いて行けます。

  • 東寺(南区九条町1番地):近鉄「東寺」駅から徒歩10分(約0.6km)、JR京都駅八条口から徒歩15分(約1.1km)。市バスは「東寺東門前」「東寺南門前」「東寺西門前」「九条大宮」が最寄り
  • 北野天満宮(上京区):市バス「北野天満宮前」下車。JR京都駅から50系統で約35分、地下鉄今出川駅から51・203系統で約15分。京福電車「北野白梅町」駅から徒歩5分

この項目のミニクイズ

  1. 東寺の弘法市の起こりとされるのは、毎月21日の法要に参る人々のために開かれた何?

出典・確認情報

内容確認日:2026年11月8日

更新日:2026年11月8日

  1. 東寺「御影供・弘法市」
  2. 東寺「よくあるご質問」
  3. 東寺「拝観のご案内」
  4. 東寺「交通のご案内」
  5. 北野天満宮「年中行事」
  6. 北野天満宮「参拝時間・アクセス」
  7. 京都市観光協会 京都観光Navi「終い弘法【東寺】」(2026年)
  8. 京都市観光協会 京都観光Navi「終(しま)い天神【北野天満宮】」(2026年)
  9. 京都市観光協会 京都観光Navi「天神市【北野天満宮】」
  10. 京阪電気鉄道「京都ツウのススメ 第百七十三回 京の縁日」
  11. 京阪電気鉄道「京都ツウのススメ 第五十六回 京の年末」
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