千本鳥居――伏見稲荷大社の鳥居の数と奉納
別の表記・呼び方伏見稲荷 千本鳥居・鳥居奉納・稲荷塗・お山めぐり

要点
場所は本殿の東、奥社奉拝所まで。抜けた先は通称「命婦谷(みょうぶだに)」
鳥居は稲荷山の参道全体で約1万基とされる(2026年11月時点)
奉納の初穂料は5号の300,000円から10号の1,890,000円〜まで(奉納場所によって異なる。2026年11月時点)
お山めぐりは一周約4km・約2時間。車いすで行けるのは奥社まで
千本鳥居はどこ?――本殿の東から奥社奉拝所まで
伏見稲荷大社の境内は西を正面とし、楼門・外拝殿・本殿と東へ進みます。千本鳥居は、その本殿の東から奥社奉拝所へ上っていく参道にあります。
祈りや感謝の気持ちを鳥居の奉納というかたちで表す信仰は江戸時代に始まり、納められた鳥居が並んで、今の名所「千本鳥居」ができあがりました。願い事が「通る」ように、あるいは「通った」お礼に、という意味が込められています。
鳥居の列を抜けた先が奥社奉拝所で、通称を命婦谷という谷にあり、一般には「奥の院」の名で知られます。稲荷山を遥拝する場所で、稲荷山の三ケ峰がちょうど社殿の背後にあたります。今の社殿は寛政6年(1794年)の罹災後に建てられたもので、昭和50年(1975年)に後方の今の位置へ移され、前に拝所が設けられました。
鳥居は何基?――約1万基とされる数
鳥居は千本鳥居の区間で終わらず、稲荷山の参道全体に続いています。その数は約1万基とされます(数千基とする説明もあります)。
稲荷山には、鳥居のほかに「お塚」も数多く奉納されています。お塚は、稲荷大神に別名をつけて信仰する人々や、家で祀る「何某稲荷大神」の名を石に刻んで山に納めたもので、明治に七神蹟地が定まって親塚が建てられたのをきっかけに増えました。数は一万を数えるとも、数万を数えるともされます。
鳥居を奉納するには――初穂料の目安
鳥居の奉納は今も受け付けていて、社務所(管理課)に問い合わせるほか、稲荷山の神蹟にある各茶店でも申し込めます。初穂料は鳥居の号数ごとに決まっていて、号数が大きいほど高くなります。問い合わせは社務所(電話075-641-7331、受付9時〜16時)です。
鳥居の号数と初穂料の目安
| 号数 | 初穂料 |
|---|---|
| 5号 | 300,000円 |
| 6号 | 567,000円〜 |
| 7号 | 702,000円〜 |
| 8号 | 1,000,000円〜 |
| 9号 | 1,175,000円〜 |
| 10号 | 1,890,000円〜 |
朱の色と「稲荷塗」
稲荷の鳥居は社殿と同じく朱で塗るのがならわしで、この塗り方を「稲荷塗」といいます。朱を表す「あけ」は、赤・明(あか)るい・茜(あかね)と響き合う明るい語感をもつ言葉で、朱の色には、生命や大地、ものを生み出す力を稲荷大神の霊(みたま)の働きとみる信仰が宿るとされます。
朱色は魔力に対抗する色ともされ、古代の宮殿や寺社に多く使われてきました。稲荷の朱は、稲荷大神の力の豊かさを表す色とされます。朱の原料の丹(に、水銀)は、昔から木材の防腐剤としても使われてきました。なお、朱塗りの神社は稲荷社に限りません。
今どこで見られる?――お山めぐりと子ども連れの注意
千本鳥居は境内にあり、閉門がないので昼夜いつでも無料で通れます。本殿と千本鳥居、お山めぐりを合わせた見学の所要時間は約120分が目安です。
奥社奉拝所から先の「お山めぐり」は、熊鷹社のある新池(谺ケ池)、三ツ辻、四ツ辻を経て、三ノ峰・間ノ峰・二ノ峰・一ノ峰の神蹟をめぐり、御膳谷奉拝所から四ツ辻へ戻る一周約4km・約2時間の道です。いちばん高い一ノ峰は標高233mです。四ツ辻の近くの荒神峰(田中社神蹟)の後ろへ回ると、京都市内の中心部から北が見渡せます。
車いすで行けるのは奥社奉拝所までで、エレベーターがあります(運用時間は要確認)。境内では、指定の場所以外にベビーカーなどを置いたままにすること、決められた休憩所以外での飲食(食べ歩きなど)、狭い参道で立ち止まって撮影し通行を妨げること、鳥居を傷つけることが禁止されています。
千本鳥居からお山めぐりの道
行き方
伏見稲荷大社は伏見区深草薮之内町68にあります。JR奈良線の稲荷駅を降りてすぐ(京都駅から約5分)、京阪本線の伏見稲荷駅から東へ徒歩約5分、市バス南5系統の「稲荷大社前」から東へ徒歩約7分です。千本鳥居へは、楼門をくぐり、本殿の先をさらに東へ進みます。
大社の駐車場の周りの道路は大変混むため、公共の交通機関で行くよう呼びかけられています。12月30日から1月6日までは境内の駐車場が閉鎖されます。
この項目のミニクイズ
伏見稲荷大社に鳥居を奉納したいとき、社務所のほかに申し込める場所として案内されているのは?
出典・確認情報
内容確認日:2026年11月8日
更新日:2026年11月8日
