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京都市で1歳児が入りやすい地域・入りにくい地域 保育園の一次調整の倍率を3年分集計

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「京都市の保育園は、1歳児の4月入所がいちばん厳しい」とよく言われます。実際はどうなのでしょうか。京都市が毎年11月に公表している一次調整の申込状況(受入枠と第一希望申込数)を、令和6年度から令和8年度の4月入所まで3年分集計し、地域による差と、同じ地域の中の差を確かめました。

この記事のポイント

  • 令和8年度4月入所の1歳児は、市全体で受入枠2,312人に対し第一希望申込数2,317人(1.00倍)。3年続けてほぼ1倍でした。
  • 地域別でいちばん高いのは伏見区の深草(1.38倍)で、3年連続の最高。いちばん低いのは同じ伏見区の醍醐(0.35倍)で、同じ区でも約4倍の差があります。
  • 0歳児と2歳児は市全体で0.6倍前後。1倍前後まで申込みが集中しているのは1歳児だけです。
  • 区の倍率より、園ごとの差のほうが大きいのが実態です。1歳児の枠が余った園(計662人分)と、申込みが枠を上回った園(計667人分)が同時にありました。

集計に使ったデータと計算方法

京都市は毎年11月ごろ、翌年4月入所の一次調整の申込みを締め切った時点の「受入枠」と「第一希望申込数」を、施設ごとに公表しています。この記事では、令和6年度・令和7年度・令和8年度の4月入所分の公表資料(PDF)を使いました。令和8年度分のデータ時点は令和7年11月14日です。

倍率は「第一希望申込数 ÷ 受入枠」で計算しています。地域ごとの倍率は、地域内の施設の申込数と受入枠をそれぞれ合計してから割ったものです。

  • 受入枠と申込数がどちらも数字で公表されている施設だけを集計しました。令和8年度の1歳児では373施設が対象で、「要相談」や複数の年齢・施設をまとめた共通枠などで数字が出ていない40施設と、1歳児の受入枠が0人の18施設は除いています。
  • 地域は京都市の公表資料の区分に合わせ、11区に加えて、支所の地域(伏見区の深草・醍醐、西京区の洛西、右京区の京北)を分けています。たとえば「伏見区(深草・醍醐を除く)」は、伏見区のうち深草・醍醐の地域以外の施設です。
  • 数字は一次調整の締切時点のものです。第二希望以降の希望、二次調整、最終的に入所した人数は含みません。

令和8年度4月入所:1歳児の地域別の倍率

1歳児の地域別倍率(令和8年度4月入所・一次調整の締切時点、倍率の高い順)

地域施設数受入枠第一希望申込数倍率2倍以上の施設
伏見区(深草)1587人120人1.38倍4
中京区27156人185人1.19倍5
南区34199人235人1.18倍5
右京区(京北を除く)49289人336人1.16倍6
北区25150人172人1.15倍3
山科区29232人252人1.09倍2
西京区(洛西を除く)32171人183人1.07倍8
西京区(洛西)952人55人1.06倍2
上京区1999人95人0.96倍2
下京区24141人132人0.94倍5
左京区44267人225人0.84倍6
伏見区(深草・醍醐を除く)38300人253人0.84倍6
右京区(京北)310人6人0.60倍0
東山区955人32人0.58倍0
伏見区(醍醐)16104人36人0.35倍0
京都市全体3732,312人2,317人1.00倍54
京都市の公表資料(令和7年11月14日時点)からFAMISMAが集計。受入枠と申込数がともに数字で公表されている施設のみ。

1倍を超えたのは15地域のうち8地域でした。最も高いのは伏見区の深草(1.38倍)で、中京区(1.19倍)、南区(1.18倍)、右京区(1.16倍)、北区(1.15倍)が続きます。

反対に、伏見区の醍醐(0.35倍)、東山区(0.58倍)、右京区の京北(0.60倍)は、地域全体では受入枠が申込数を大きく上回りました。京北は3施設と規模が小さいため、数人の増減で倍率が大きく動く点に注意が必要です。

3年間の推移:毎年高い地域と、動いている地域

1歳児の地域別倍率の推移(4月入所・一次調整の締切時点)

地域令和6年度令和7年度令和8年度
伏見区(深草)1.43倍1.26倍1.38倍
中京区1.31倍1.05倍1.19倍
南区0.85倍1.20倍1.18倍
右京区(京北を除く)1.18倍1.06倍1.16倍
北区1.11倍1.10倍1.15倍
山科区0.92倍1.04倍1.09倍
西京区(洛西を除く)0.99倍1.01倍1.07倍
西京区(洛西)0.74倍0.75倍1.06倍
上京区0.83倍0.72倍0.96倍
下京区1.22倍1.08倍0.94倍
左京区0.82倍0.90倍0.84倍
伏見区(深草・醍醐を除く)1.04倍0.80倍0.84倍
右京区(京北)0.60倍0.60倍0.60倍
東山区0.61倍0.63倍0.58倍
伏見区(醍醐)0.59倍0.50倍0.35倍
京都市全体1.00倍0.96倍1.00倍
令和8年度の倍率が高い順。各年度の公表資料からFAMISMAが集計。

伏見区の深草は、3年とも市内で最も高い倍率でした(1.43倍→1.26倍→1.38倍)。中京区・右京区・北区も3年続けて1倍を超えています。一方、伏見区の醍醐、東山区、右京区の京北は3年とも0.65倍未満で、受入枠に余裕のある状態が続いています。

動きが大きい地域もあります。南区は0.85倍から1.20倍、1.18倍へ、西京区の洛西は0.74倍から1.06倍へ、山科区は0.92倍から1.09倍へと上がりました。逆に下京区は1.22倍から0.94倍へ、伏見区(深草・醍醐を除く)は1.04倍から0.84倍へと下がっています。

中京区のように、1.31倍、1.05倍、1.19倍と年によって上下する地域もあります。施設の新設や定員の変更、その年に申し込んだ家庭の数で倍率は変わるため、1年分の数字だけで「入りやすい地域」と決めつけないほうが安全です。

0歳・1歳・2歳で比べると、1歳児だけが1倍前後

京都市全体の年齢別倍率(4月入所・一次調整の締切時点)

年齢令和6年度令和7年度令和8年度令和8年度の受入枠令和8年度の申込数
0歳児0.62倍0.60倍0.66倍2,142人1,412人
1歳児1.00倍0.96倍1.00倍2,312人2,317人
2歳児0.63倍0.56倍0.60倍781人469人
受入枠と申込数がともに数字で公表されている施設の合計。

市全体で見ると、0歳児と2歳児の倍率は3年とも0.6倍前後でした。1歳児だけが毎年1倍前後で、令和8年度の第一希望申込数(2,317人)は0歳児(1,412人)の約1.6倍です。受入枠は0歳児と1歳児で大きく変わらないため、申込みの多さがそのまま倍率の差になっています。

育児休業を1年ほど取ってから、1歳の4月に復職する家庭が多いことが背景にあると考えられます。0歳の4月に申し込むか、1歳の4月まで待つかは、育休の長さや家計とあわせて考える必要があります。

0歳4月と1歳4月、京都市の保育園はどちらが入りやすい?0歳児と1歳児の倍率を、市全体・園ごと・地域別に比べ、0歳4月を選ぶときの月齢と受入年齢の注意点をまとめた記事です。

区の倍率より大きい「園ごとの差」

1歳児の園ごとの倍率の分布(令和8年度4月入所)

倍率施設数割合
0.8倍未満18449%
0.8倍以上1.2倍未満7019%
1.2倍以上2倍未満6517%
2倍以上5414%
合計373100%
倍率の区切りは、保育園予報の天気マーク(晴れ・くもり・雨・雷雨)と同じです。

市全体の1歳児は1.00倍でしたが、園ごとに見ると、半数近い184施設が0.8倍未満だった一方で、54施設は2倍以上でした。受入枠が申込数を上回った園で余った枠は合計662人分、申込数が受入枠を上回った園で上回った人数は合計667人分です。枠の総数は足りていても、希望が一部の園に集まっていることがわかります。

この傾向はどの地域でも同じです。今回集計した15地域のすべてに、1歳児の第一希望申込みが0人だった施設がありました。また、2倍以上の施設が最も多かったのは西京区(洛西を除く)の8施設で、地域全体の倍率(1.07倍)だけではわからない混み具合があります。

京都市の保育園の点数(利用調整)のしくみ基本指数と調整指数の決まり方、よくある家庭の計算例、点数で不利なときの選択肢をまとめた記事です。

この数字を園選びに生かす手順

  1. 地域の倍率で全体の様子をつかむ自宅や職場から通える地域の倍率を見て、競争が激しめか、余裕がありそうかの見当をつけます。地域をまたいで通える場合は、隣の地域も見ておきます。
  2. 園ごとの倍率を確かめる保育園予報で、年齢と地域を選んで園ごとの予想倍率を確認します。同じ地域でも、晴れ(0.8倍未満)の園と雷雨(2倍以上)の園が混ざっています。
  3. 倍率の違う園を組み合わせて希望を出す人気の園だけでなく、通える範囲で倍率が低めの園も候補に入れます。見学で雰囲気を確かめておくと、希望の順番も決めやすくなります。
  4. 締切・書類・点数を確認する保育園申込みガイドで、ご家庭の状況に合わせた締切、必要書類、点数の目安を確認します。
  5. 最新の申込状況が出たら見直す令和9年度4月入所の申込状況は、令和8年11月27日に京都市から公表される予定です。公表後、保育園予報とこの記事の数字を更新します。
保育園予報で園ごとの倍率を見る京都市の約430施設の受入枠と申込数から、園ごとの入りやすさを天気マークと地図で確認できます。保育園申込みガイドで手続きを確認する質問に答えると、締切・必要書類・提出先・点数の目安をまとめて確認できます。

数字を見るときの注意点

  • 倍率は、一次調整の締切時点の第一希望だけで計算した参考値です。第二希望以降の希望や、点数による調整の結果は反映されていません。
  • 倍率が1倍未満の園でも、入所が決まるとは限りません。反対に、倍率が高い園でも点数によっては入所できます。
  • 受入枠は、公表後に変更されることがあります。また、要相談や共通枠など数字で公表されていない施設は、この集計に含まれていません。
  • 申込みや入所の判断は、必ず京都市の公式情報とお住まいの区役所・支所の案内で確認してください。

出典

公表資料のPDFから施設ごとの数値を読み取り、FAMISMAが地域別・年齢別に集計しました。集計に使ったデータは保育園予報と同じものです。

記事の数字は、自治体の公表資料をもとにFAMISMAが集計した参考値です。制度や受付の内容は変わることがあるため、手続きの際は必ず自治体の公式情報をご確認ください。

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