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0歳4月と1歳4月、京都市の保育園はどちらが入りやすい? 申込状況3年分で比べる

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育休をいつまで取るかを考えるとき、多くの家庭が迷うのが「0歳の4月に申し込むか、1歳の4月まで待つか」です。京都市が公表している一次調整の申込状況を0歳児と1歳児で並べ、どのくらい入りやすさが違うのか、地域や園によってどう違うのかを確かめました。0歳4月を選ぶときに見落としやすい、月齢と受入年齢の関係も整理します。

この記事のポイント

  • 令和8年度4月入所の受入枠は0歳児2,142人、1歳児2,312人とほぼ同じ規模ですが、第一希望申込数は0歳児1,412人、1歳児2,317人。倍率は0歳児0.66倍、1歳児1.00倍で、3年とも同じ傾向でした。
  • 倍率2倍以上の園は0歳児16施設、1歳児54施設。0歳児は約7割(246施設)の園が0.8倍未満でした。
  • 0歳児の倍率は15地域すべてで1倍未満。1歳児との差が大きいのは伏見区の深草・南区・右京区・中京区で、例外として醍醐は0歳児のほうがわずかに高い倍率でした。
  • 0歳4月は4月中の復職が必要なうえ、月齢によって申し込める園が絞られます。0歳児の枠がある386施設のうち、産休明けから預かる園は247施設です。

「0歳児クラス」「1歳児クラス」はどの子のこと?

保育園のクラスは、4月1日時点の年齢で決まります。令和9年度(令和9年4月〜令和10年3月)の場合、0歳児クラスは令和8年4月2日以降に生まれた子、1歳児クラスは令和7年4月2日から令和8年4月1日までに生まれた子です。

つまり「1歳4月に入る」とは、4月の時点で1歳0か月〜1歳11か月の子が1歳児クラスに入ることです。同じ学年でも、4月生まれと3月生まれでは月齢に1年近い差があります。

  • 4月入所の一次調整に申し込めるのは、原則として出産予定日が令和9年2月4日までの子です。これより後に生まれた子は、受入月齢との関係から原則として5月利用申込みの対象になると、京都市の申込み案内に書かれています。
  • 育休から復帰して4月1日から預ける場合、令和9年度は4月30日までに復職する必要があります。復職後2週間以内に職場復帰証明書を出します。

この記事の倍率は、京都市が公表している一次調整の締切時点の「受入枠」と「第一希望申込数」から計算しています。計算方法は第1回の記事と同じで、受入枠と申込数がともに数字で公表されている施設だけを集計しています。

第1回:京都市で1歳児が入りやすい地域・入りにくい地域1歳児の倍率を地域別に3年分集計した記事です。集計方法の詳しい説明もこちらにあります。

市全体では、枠は同じくらいで申込みは1.6倍

0歳児と1歳児の受入枠・第一希望申込数・倍率(京都市全体、4月入所・一次調整の締切時点)

年度0歳児の受入枠0歳児の申込数0歳児の倍率1歳児の受入枠1歳児の申込数1歳児の倍率
令和6年度2,350人1,463人0.62倍2,430人2,422人1.00倍
令和7年度2,245人1,347人0.60倍2,362人2,265人0.96倍
令和8年度2,142人1,412人0.66倍2,312人2,317人1.00倍
京都市の公表資料からFAMISMAが集計。受入枠と申込数がともに数字で公表されている施設の合計。

3年とも、受入枠は0歳児と1歳児で大きくは変わりません(令和8年度は2,142人と2,312人)。一方、第一希望申込数は1歳児が0歳児の約1.6倍で、この差がそのまま倍率の差になっています。0歳児の倍率は0.60〜0.66倍、1歳児は0.96〜1.00倍でした。

3年間で受入枠は0歳児・1歳児とも少しずつ減っていますが、申込数も令和6年度より少ない水準のため、倍率はほぼ横ばいです。「年々入りやすくなっている」「厳しくなっている」とは言えない動きです。

園ごとに見ると、差はさらにはっきりする

園ごとの倍率の分布(令和8年度4月入所)

倍率0歳児0歳児の割合1歳児1歳児の割合
0.8倍未満24670%18449%
0.8倍以上1.2倍未満6218%7019%
1.2倍以上2倍未満298%6517%
2倍以上165%5414%
合計353100%373100%
単位は施設数。倍率の区切りは保育園予報の天気マーク(晴れ・くもり・雨・雷雨)と同じ。

0歳児は353施設のうち246施設(約7割)が0.8倍未満で、2倍以上は16施設だけでした。1歳児は0.8倍未満が約半数にとどまり、2倍以上が54施設あります。第一希望が0人だった施設は0歳児58施設、1歳児50施設です。

受入枠と申込数の差で見ると、違いはさらに大きくなります。0歳児は、枠が余った園の余り分が合計908人分あるのに対し、申込みが枠を上回った園の超過分は合計178人分でした。1歳児は余り分662人分に対して超過分667人分で、ほぼ同じ規模です。0歳児は「希望の園に入れなかった人数」の目安そのものが小さいことがわかります。

地域別:0歳児は全地域で1倍未満

地域別の0歳児・1歳児の倍率(令和8年度4月入所、1歳児の倍率が高い順)

地域0歳児1歳児1歳児−0歳児
伏見区(深草)0.79倍1.38倍+0.59
中京区0.64倍1.19倍+0.55
南区0.61倍1.18倍+0.57
右京区(京北を除く)0.59倍1.16倍+0.57
北区0.73倍1.15倍+0.42
山科区0.85倍1.09倍+0.24
西京区(洛西を除く)0.89倍1.07倍+0.18
西京区(洛西)0.52倍1.06倍+0.54
上京区0.79倍0.96倍+0.17
下京区0.66倍0.94倍+0.28
左京区0.64倍0.84倍+0.20
伏見区(深草・醍醐を除く)0.61倍0.84倍+0.23
右京区(京北)0.50倍0.60倍+0.10
東山区0.26倍0.58倍+0.32
伏見区(醍醐)0.41倍0.35倍−0.06
京都市の公表資料(令和7年11月14日時点)からFAMISMAが集計。

0歳児の倍率は、最も高い西京区(洛西を除く)でも0.89倍で、15地域すべてで1倍を下回りました。1歳児で1倍を超えていた8地域も、0歳児ではすべて0.9倍未満です。

1歳児との差が大きいのは、伏見区の深草(0歳児0.79倍、1歳児1.38倍)、南区(0.61倍と1.18倍)、右京区(京北を除く、0.59倍と1.16倍)、中京区(0.64倍と1.19倍)です。1歳児の競争が激しい地域ほど、0歳4月との差が開く傾向があります。

例外は伏見区の醍醐で、0歳児0.41倍、1歳児0.35倍と、0歳児のほうがわずかに高い倍率でした。ただ、どちらも市内で最も低い水準で、0歳・1歳のどちらでも枠には余裕がある地域です。西京区(洛西を除く)や上京区のように、0歳児と1歳児の差が0.2倍未満の地域もあります。

0歳4月の注意点:月齢で申し込める園が変わる

0歳児クラスは、園ごとに「何か月から預かるか(受入年齢)」が決まっています。4月1日の時点で月齢が低い子は、その月齢から預かる園にしか申し込めません。たとえば令和9年1月生まれの子は、4月1日の時点で生後2〜3か月です。

0歳児の受入枠がある施設の受入年齢(令和9年度4月入所の募集、令和8年10月1日時点)

受入年齢施設数割合累計
産休明け・生後2か月以下24764%247
生後3か月174%264
生後4か月256%289
生後5〜6か月7219%361
生後7〜11か月133%374
記載なし・その他123%―
合計386100%―
京都市の受入枠資料の「受入年齢」欄からFAMISMAが分類。累計は、その月齢までに預かりを始める施設の数。「記載なし・その他」は受入年齢の記載がない施設など。

0歳児の枠がある386施設のうち、産休明け(産後休業が終わる生後8週ごろ)から預かる園は247施設で、全体の約3分の2です。生後6か月になっていれば、累計で361施設が候補になります。月齢が低いほど候補の園が少なくなるため、生まれ月が遅い子ほど「0歳4月なら入りやすい」とは言い切れません。

受入年齢の数え方(4月1日時点か、入所日時点か)や、実際に何人まで受け入れるかは園によって違うことがあります。気になる園は、見学のときに確認してください。

京都市の保育園の点数(利用調整)のしくみ基本指数と調整指数の決まり方、よくある家庭の計算例、点数で不利なときの選択肢をまとめた記事です。

年度の途中で入る道は?

4月を逃した場合、年度の途中で空きを待つ方法もあります。ただ、京都市が公表した令和8年11月入所の受入枠(令和8年10月1日掲載)では、掲載された430施設のうち、0歳児に空きがある(○:3人以上、△:1〜2人)施設は104、1歳児は94でした。多くは△で、まとまった空きのある○は0歳児18施設、1歳児20施設だけです。

年度の途中は、0歳児・1歳児とも空きのある園がかなり限られます。「途中入所でもいい」と考える場合も、通える範囲に空きのある園があるかを毎月の受入枠で確かめておくと安心です。

保育園予報で毎月の空き状況と4月の予想倍率を見る年度途中の受入枠(○△×)と、4月入所の園ごとの予想倍率を、年齢・地域で絞り込んで確認できます。

どちらを選ぶか考えるときのポイント

  1. 入りやすさだけで比べるなら0歳4月市全体でも、園ごとに見ても、0歳児のほうが倍率は低めです。特に伏見区の深草・南区・右京区・中京区では、1歳児との差が0.5倍以上あります。
  2. 0歳4月は、復職の時期と月齢を確かめる4月中の復職が必要です。生まれ月が遅く4月1日の月齢が低い場合は、その月齢から預かる園がどれだけ通える範囲にあるかを先に確認します。
  3. 1歳4月にするなら、希望園の組み合わせを工夫する1歳児は認可保育所(1.05倍)や認定こども園(1.12倍)の倍率が高く、小規模保育・家庭的保育は0.56倍でした。小規模保育は2歳児クラスまでなので3歳で転園が必要ですが、連携施設を第1希望にすると3歳の申込みで加点(+10点)があります。
  4. 育休を延長したい場合は申込書の選択肢を確認する申込書で「育児休業を延長することが可能であり、利用調整において他の利用希望者よりも後の順位付けとなることに不服はありません」を選ぶと、調整指数が−70点になります。延長を前提にするかどうかで、書き方が変わります。
  5. 園ごとの倍率と手続きを確認する保育園予報で、候補の園の0歳児と1歳児の予想倍率を比べます。締切・必要書類・点数の目安は保育園申込みガイドで確認できます。
保育園申込みガイドで締切と点数の目安を確認する育休からの復帰日や家庭の状況に合わせて、締切・必要書類・提出先・点数の目安をまとめて確認できます。

数字を見るときの注意点

  • 倍率は、一次調整の締切時点の第一希望だけで計算した参考値です。第二希望以降の希望や、点数による調整の結果は反映されていません。
  • 入所の可否は点数の高い順に決まります。倍率が低い年齢・園でも、入所が決まるとは限りません。
  • 育児休業の期間や給付金の扱いは、勤務先やハローワークに確認してください。
  • 令和9年度4月入所の申込状況は、令和8年11月27日に京都市から公表される予定です。公表後、この記事の数字も更新します。

出典

令和6〜8年度の申込状況はそれぞれの年度の公表資料(第1回の記事の出典を参照)から集計しました。クラスの生年月日の範囲、出産予定日の区切り、復職期限、調整指数は令和9年度の申込み案内と優先度判定基準によります。

記事の数字は、自治体の公表資料をもとにFAMISMAが集計した参考値です。制度や受付の内容は変わることがあるため、手続きの際は必ず自治体の公式情報をご確認ください。

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