よみふじのもり
藤森
別の表記・呼び方藤ノ森・藤の森

要点
読みは「ふじのもり」。駅も神社も町名も同じ読み
京阪の藤森駅は深草極楽町にあり、藤森神社までは直線で約700メートル
藤森神社へはJR藤森駅から徒歩5分、京阪なら墨染駅から徒歩7分
藤森神社の藤森祭は菖蒲の節句発祥の祭りとされ、5月5日に駈馬神事を奉納する
読み方と、藤森・藤ノ森・藤の森の書き分け
藤森は「ふじのもり」と読みます。漢字は2字ですが、間に「の」を補って読むので、初めて見ると「ふじもり」と読みたくなる地名です。京阪本線の駅名、JR奈良線の駅名、藤森神社の名前、町名のどれも、読みは「ふじのもり」です。
読みは同じでも、書き方は名前によって違います。駅・神社・町名・中学校は「藤森」、小学校と市バスの停留所は「藤ノ森」、公園は「藤の森」と書きます。
「ふじのもり」が付く主な名前
| 種類 | 表記 |
|---|---|
| 京阪本線の駅 | 藤森(駅番号KH32) |
| JR奈良線の駅 | JR藤森 |
| 神社 | 藤森神社 |
| 町名 | 深草藤森町・深草藤森玄蕃町 |
| 中学校 | 藤森中学校 |
| 小学校 | 藤ノ森小学校 |
| バス停 | 藤ノ森(市バスの停留所) |
| 公園 | 藤の森公園 |
京阪の藤森駅、JR藤森駅と藤森神社の位置
京阪本線の藤森駅(駅番号KH32)は、墨染(KH31)と龍谷大前深草(KH33)の間にあり、所在地は伏見区深草極楽町764番地です。駅名は藤森でも、駅のある町の名前に「藤森」は付きません。
藤森神社(伏見区深草鳥居崎町609)は、京阪の藤森駅から直線で約700メートル南にあります。神社へはJR奈良線のJR藤森駅(神社の東南東、直線で約450メートル)から徒歩5分、京阪の場合は隣の墨染駅から徒歩7分です。近鉄竹田駅からは市バスで「藤森神社前」へ行けます。
JR藤森駅は平成9年(1997年)に開業した駅で、所在地は深草大亀谷大山町(ふかくさおおかめだにおおやまちょう)99番地です。JRの駅名は頭に「JR」を付けて「JR藤森」と書き、読みも「じぇいあーるふじのもり」です。
藤森神社と三つの駅
町名に残る「藤森」
伏見区で「藤森」が付く町名は、深草藤森町(ふかくさふじのもりちょう)と深草藤森玄蕃町の二つです。どちらも藤ノ森小学校・藤森中学校の通学区で、藤森神社のある深草鳥居崎町(ふかくさとりいざきちょう)も同じ学区です。京阪藤森駅のある深草極楽町は、深草小学校・深草中学校の通学区です(2025年4月時点)。
深草藤森町は神社の東側、深草藤森玄蕃町は神社の西側にあり、京都教育大学の住所も深草藤森町です。
社伝に出てくる「藤森の地」
藤森神社の社伝では、神功皇后が摂政3年(203年)、新羅から帰ったのち、山城国深草の里の藤森の地を聖地に選び、軍中の大旗を立て、兵具を納めて塚を造り、神をまつったのが神社の起こりとされます。本殿の東側にある旗塚が、そのときの塚と伝わります。社伝の中でも「藤森」は土地の名として語られています。
今の藤森神社は、近くにあった三つの社が合わさってできたとされます。本殿の東殿にまつる舎人親王などは、もとは深草の藤尾(今の伏見稲荷大社の地)に鎮座していて、永享10年(1438年)に稲荷山の祠が麓の藤尾へ移されたのに伴い、藤森へ移されたと伝わります。
菖蒲の節句と駈馬神事
毎年5月5日の藤森祭(深草祭)は「菖蒲の節句」の発祥とされる祭りです。「しょうぶ」の音が、武を重んじる「尚武」や、勝ち負けを表す「勝負」と重なることから、江戸時代にそう言われるようになったと伝わります。
5月5日を旧暦の午月午の日にあたるとする社伝があり、この日に駈馬神事(かけうましんじ)を行うことや、洛南(午の方角)を守る社であることから、藤森神社は馬を守る神としても知られています。いまでは勝負ごとと馬を守る神として、競馬にかかわる人や午年生まれの人もお参りに訪れます。
駈馬神事は、馬の速さを比べる競べ馬とは違い、江戸時代にはやった曲乗りの馬術の流れをくむものとも考えられています。参道の馬場を駆けながら、寿の字を書く「一字書き」や「手綱くぐり」「藤下り」「立乗り」などの技を見せます。昭和58年(1983年)に京都市の登録無形民俗文化財になりました。2026年の藤森祭は5月1日〜5日で、駈馬神事は5日の13時と15時の2回でした。
この項目のミニクイズ
5月5日の藤森祭で行われる駈馬神事。馬を走らせながら寿の字を書く技を何という?
出典・確認情報
内容確認日:2026年11月8日
更新日:2026年11月8日
