地名・読み方

よみやわた

八幡

別の表記・呼び方八幡市

川が合流する平野の向こうに木々に覆われた男山がそびえ、山上の木立の中に朱色の社殿の屋根がのぞき、斜面を小さなケーブルカーが登っている風景

要点

  1. 市名は「やわたし」、神社と京阪の駅名は「いわしみずはちまんぐう」

  2. 地名は古くは「やはた」と書かれ、正応5年(1292年)の文書には「やワた」の形が見える

  3. 京阪の駅は八幡駅として開業し、1977年に八幡市駅、2019年10月1日に石清水八幡宮駅になった

  4. 京都市内の「八幡町」は、上京区が「やはたちょう」、下京区と伏見区が「やわたちょう」

市は「やわた」、神社は「はちまん」

八幡市は「やわたし」と読みます。京都と大阪の中間にある京都府の市で、昭和52年(1977年)11月1日に市制を施行し、府内11番目の市になりました。

市内の住所には「八幡」を頭に付けた町名が多く、八幡高坊(やわたたかぼう)、八幡女郎花(やわたおみなえし)のように、ここでも「やわた」と読みます。石清水八幡宮の所在地も八幡市八幡高坊です。

一方、石清水八幡宮は「いわしみずはちまんぐう」と読みます。同じ「八幡」の字を、地名では「やわた」、神社の名では「はちまん」と読み分け、地元では神社を「やわたのはちまんさん」と呼びます。

京都の難読地名京都の寺社の正式名称と読み方

なぜ「やわた」? 古い読みは「やはた」

石清水八幡宮は、貞観元年(859年)に奈良の大安寺の僧・行教が、豊前国の宇佐八幡宮の神を男山に迎えたのが始まりとされます(男山への勧請を貞観2年〈860年〉とする説明もあります)。平安時代前期に石清水八幡宮寺が成り立つと、そのまわりに門前町が開けていきました。

地名の八幡は、祭神とされる応神天皇の称「広幡の八幡の大神」に由来するとされます。読みは古くは「やはた」で、正応5年(1292年)の文書には「やワた」と書かれ、天正17年(1589年)の手紙ではすでに今と同じ「やわた」になっていました。

『男山考古録』は、土地の名は昔のまま「ヤハタ」と言うと記し、字音で「ハチマン」と呼ぶようになったのは八幡太郎義家からだという説も書き留めています。祭神の八幡神も、「はちまんじん」のほかに「やはたのかみ」「やわたのかみ」という読みがあります。

京阪の駅名は「八幡」から「石清水八幡宮」へ

京阪本線の駅は1910年4月15日に八幡駅として開業し、石清水八幡宮前駅、八幡町駅を経て、昭和52年(1977年)の市制施行に合わせて八幡市駅になりました。

2019年10月1日には石清水八幡宮駅(いわしみずはちまんぐう)に改称されました。国宝・石清水八幡宮の最寄り駅であることを知らせ、周辺の観光資源をPRするための改称です。同じ日にケーブルカーも、通称が「男山ケーブル」から「石清水八幡宮参道ケーブル」に変わり、ふもとの八幡市駅がケーブル八幡宮口駅(はちまんぐうぐち)、山上の男山山上駅がケーブル八幡宮山上駅(はちまんぐうさんじょう)になりました。これで京阪の駅名から「八幡市」の名はなくなりました。

京阪本線の駅名の移り変わり

時期駅名
1910年4月15日(開業)八幡
その後石清水八幡宮前、八幡町
1977年(市制施行に合わせて)八幡市(やわたし)
2019年10月1日から石清水八幡宮(いわしみずはちまんぐう)
石清水八幡宮前・八幡町への改称の年は省いています。

石清水八幡宮の国宝本社と行き方

石清水八幡宮は男山の山上にあり、平成28年(2016年)2月9日に本社10棟と附の棟札3枚が国宝に指定されました。本殿は現存する八幡造の本殿の中で最古で最大の規模とされます。

京阪本線の石清水八幡宮駅で参道ケーブルに乗り換え、ケーブル八幡宮山上駅から歩いて約5分です。開門は午前6時から午後6時で、正月の期間は変わります(2026年11月時点)。

せたがわ・うじがわ・よどがわ瀬田川・宇治川・淀川へ続く水の道

京都市内の「八幡」は町ごとに読みが違う

京都市内の「八幡」の付く町名も、読みは町ごとに違います(令和6〜7年時点の町名の読み仮名)。

  • 八幡町(上京区):やはたちょう
  • 八幡町(下京区)・八幡町(伏見区):やわたちょう
  • 西七条八幡町(下京区):にししちじょうやわたちょう
  • 御所八幡町(上京区・中京区):ごしょはちまんちょう
  • 真弓八幡町(北区):まゆみはちまんちょう
室町幕府と花の御所

この項目のミニクイズ

  1. 京都市内の町名で、「八幡」を「やはた」と読むのはどれ?

出典・確認情報

内容確認日:2026年11月8日

更新日:2026年11月8日

  1. 八幡市「国宝:石清水八幡宮(いわしみずはちまんぐう)」
  2. 八幡市「八幡市のあらまし」
  3. 八幡市「八幡市のあゆみ」
  4. 八幡市「想い出写真館(2)石清水八幡宮駅(旧:八幡市駅)」
  5. 八幡市「STORY 02 解説編」
  6. 日本郵便 郵便番号検索「京都府八幡市」
  7. 京阪電気鉄道・京阪ホールディングス「「八幡市」→「石清水八幡宮」「深草」→「龍谷大前深草」2019年10月1日(火)より京阪線2駅の駅名を変更します」
  8. 京阪電気鉄道・京阪ホールディングス「鋼索線の車両デザインを一新します~通称は「石清水八幡宮参道ケーブル」に変更~」
  9. 石清水八幡宮「石清水八幡宮について」
  10. 石清水八幡宮「アクセス」
  11. コトバンク(日本歴史地名大系ほか)「八幡市」
  12. コトバンク(デジタル大辞泉ほか)「八幡神」
  13. 京都市教育委員会「京都市通学区町名一覧」(各区の町名と読み仮名)
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