子育て支援

京都市のひとり親家庭の支援 児童扶養手当の額と所得制限、医療費・保育園・養育費の支援、相談窓口

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夕暮れの鴨川沿いを、親と2人の子どもが手をつないで歩くイラスト

京都市のひとり親家庭は、国の児童扶養手当のほか、市のひとり親家庭等医療費支給制度、保育園の入園選考の加点、養育費の取決めの費用の補助などを使えます。

要点

  • 児童扶養手当は、全部支給なら子ども1人で月48,050円です(2026年4月分から)。所得に応じて一部支給や支給停止になります。申請した月の翌月分からの支給なので、早めに区役所・支所の子どもはぐくみ室で申請します。
  • ひとり親家庭等医療費支給制度の対象になると、親と子(18歳になった後の最初の3月31日まで)の健康保険の自己負担がなくなります(所得制限あり)。
  • 2026年度から、養育費の取決め(公正証書・調停・ADR)や保証契約の費用の補助が始まりました。相談と申請は、京都市ひとり親家庭支援センター「ゆめあす」です。

児童扶養手当

児童扶養手当は、父母の離婚・死亡などで、父か母と生計を同じくしていない子どもを育てる家庭に支給される国の手当です。子どもが18歳になった後の最初の3月31日まで(一定の障害がある子は20歳になるまで)が対象です。母・父のほか、父母に代わって子どもを育てている人も受けられます。

児童扶養手当の月額(2026年4月分から)

区分全部支給一部支給
子ども1人目48,050円48,040円〜11,340円
2人目以降(1人につき加算)11,350円11,340円〜5,680円
全部支給なら子ども2人で月59,400円、3人で月70,750円です。手当の額は物価の動きに合わせて毎年4月に見直されます(2025年度の1人目の全部支給は46,690円でした)。

手当は、1・3・5・7・9・11月の年6回、2か月分ずつ振り込まれます。申請(認定請求)は住んでいる区の区役所・支所の子どもはぐくみ室で行い、請求した月の翌月分から支給されます。所得制限があり、親1人・子1人なら収入の目安は全部支給190万円、一部支給385万円です。毎年8月には現況届を出します。

京都市の児童扶養手当の支給日と額2027年9月までの支給日、一部支給の計算例、所得制限と8月の現況届

ひとり親家庭等医療費支給制度

京都市に住み、健康保険に入っているひとり親家庭の親と子は、病院などの窓口で払う健康保険の自己負担分を、京都市が支給する制度を使えます。「福祉医療費受給者証(親)」が交付され、京都府内の医療機関なら、受給者証とマイナ保険証などを見せれば窓口で払わずに受診できます。

  • 京都市の子ども医療費支給制度(中学校卒業まで)より先に、こちらが使われます。
  • 所得制限があり、世帯で主に生計を支えている人の所得が基準額以上だと対象外です(扶養親族1人なら所得274万円、給与収入でおよそ420万円)。
  • 入院中の食事代、健康診断・予防接種・文書料など、健康保険がきかないものは対象外です。
  • 受給者証の有効期間は申請日から次の7月31日までです。2026年度から、更新の申請書は原則として出さなくてよくなりました(6月中旬に案内が届きます)。
  • 京都府外の医療機関などでは、いったん窓口で払い、あとで払い戻しを申請します。申請は、区役所・支所の子どもはぐくみ室です。
京都府26市町村の子ども医療費助成を比較市町村ごとの通院・入院の対象年齢と、窓口で払う自己負担

保育園・学童・就学援助・税での扱い

ひとり親家庭の扱い(京都市)

場面ひとり親家庭の扱い
保育園の入園選考ひとり親世帯は調整指数に5点を加える。ただし、保育できる65歳未満の祖父母と同居しているときは加えない
保育料保護者の市民税所得割の合計が77,100円以下なら、1人目の保育料が「子どもはぐくみ応援額」(基準額の半額以下)になる。市民税非課税世帯は無料。2人目以降は、ひとり親かどうかにかかわらず無料
学童クラブの利用料市・府民税が非課税か均等割だけの世帯は0円。ひとり親家庭等医療を受けている世帯は減免(児童館・学童保育所で1人目月5,000円〜)。減免は申請が必要で、年度の途中に更新の手続きもある
就学援助児童扶養手当を受けていれば対象になる
住民税前年の合計所得が135万円以下(給与収入だけなら年収204万4千円未満)なら、かからない
ひとり親控除所得税35万円、住民税30万円(合計所得500万円以下などの条件あり)
京都市の保育園の点数(利用調整)のしくみ基本指数と調整指数の決まり方と、ひとり親世帯の加点が入った計算例京都市の就学援助対象になる所得の目安・もらえる金額・申込み保育園申込みガイドで、わが家の点数の目安を出す基本指数と調整指数の内訳と、申込みの締切・必要書類

働く・学ぶための支援

  • 高等職業訓練促進給付金は、看護師・介護福祉士・保育士などの資格を取るために6か月以上養成機関に通う間、月10万円(市民税非課税世帯)か月70,500円(課税世帯)を受けられる制度です。最後の1年は月14万円・110,500円になります。児童扶養手当を受けているか、同じくらいの所得であることが条件です。
  • 自立支援教育訓練給付金では、指定された講座の入学金・受講料の6割(上限20万円、専門実践教育訓練は最大160万円。修了後1年以内に資格を取って就職すると85%・最大240万円)を受けられます。母子・父子自立支援プログラムの策定などの支援を受けていることが条件で、受講を始める前に講座の指定の申請が必要です。
  • 高等学校卒業程度認定試験の合格支援では、親か子どもが高卒認定試験の講座を受けるとき、受講費用の一部を受けられます。
  • ゆめあすでは、就職・転職・資格取得の相談ができます(面接相談は予約制)。毎週木曜日には、ハローワークの相談員がゆめあすに来る巡回相談もあります。

養育費の確保の支援

京都市は、養育費の取決めや受け取りを確かなものにするための費用を補助しています。対象は、京都市に住むひとり親家庭などで、養育費の取決めを公正証書や調停調書などの形で持ち、子どもと生計を同じくしている人です(DVなどで避難している人を含む)。

養育費確保等支援事業の補助(京都市)

費用補助の上限
公正証書を作る費用3万円
家事調停の費用(収入印紙・戸籍謄本・郵送など)3万円
ADR(裁判外の紛争解決)の費用5万円
保証会社との養育費保証契約の費用5万円
公正証書などは2026年4月1日以降に取得したもの、保証契約は2026年4月1日以降に結んだ1年以上のものが対象です。
  • 申請は、ゆめあすに書類を持っていきます。区役所・支所では受け付けず、郵送もできません。期限は、公正証書などを取った(保証契約を結んだ)年度の翌年度の4月20日(土日祝ならその前日)です。ゆめあすは火曜・祝日が休館で、期限の日が休館日に当たることもあるので(2027年4月20日は火曜日)、早めに持っていくか、ゆめあすに確かめます。
  • 公証役場や裁判所などに相談員が付き添う同行支援もあります(離婚前の人も対象、1人2回まで)。申込書をゆめあすに出し、市から決定通知が届いたら、ゆめあすに電話で日時を予約します。法律的な助言はしません。
  • 2026年4月1日に、離婚後の子の養育に関する民法などの改正が施行されました。2026年4月1日以降に離婚した場合は、養育費を取り決めていなくても、子どもを主に育てている親が、取り決めるまでの暫定的な「法定養育費」として子ども1人あたり月2万円を請求できます(それより前に離婚した場合は対象外)。離婚後に父母の両方を親権者にすることもできるようになりましたが、虐待やDVのおそれがある場合などは、家庭裁判所が必ずどちらか一方を親権者に定めます。

暮らしの支援

  • 家庭生活支援員の派遣には、仕事で帰りが遅くなるときなどに家に来てもらう「生活援助」(家事や子どもの世話)と、支援員の家などで子どもをみてもらう「子育て支援」があります。1時間の負担は、生活保護・市民税非課税世帯が0円、児童扶養手当の支給水準の世帯が生活援助150円・子育て支援70円、それ以外が生活援助300円・子育て支援150円です(子育て支援は2人目から加算)。事前の登録が必要で、必ず使えるとは限りません。
  • 住宅に困っている母子家庭・父子家庭は、市営住宅に優先して申し込めます(募集は年1回、9月)。府営住宅にも優先入居があります。
  • 母子父子寡婦福祉資金で、引っ越しの費用(転宅資金、26万円まで)や子どもの修学資金などを借りられます。京都府社会福祉協議会には、児童扶養手当を受けている人などで母子・父子自立支援プログラムの策定を受けた人に、家賃を月7万円以内で12か月まで無利子で貸し、条件を満たすと返還が免除される貸付もあります。
  • 児童扶養手当を受けている世帯は、子どもはぐくみ室で証明書を受けると、JRの通勤定期を3割引で買えます(全部支給停止の人は対象外。通学定期は対象外)。
  • ひとり親家庭の中学生などには、大学生などのボランティアが勉強を教える学習支援があります(問い合わせは京都市ユースサービス協会 075-213-3681)。
  • 京都国立近代美術館のコレクション展は、母子家庭・父子家庭の世帯員も無料です(証明できるものを見せます)。
京都市内の公立・国立の博物館・動物園・植物園は子ども無料が多い動物園・博物館・二条城の子ども料金と、大人の割引

相談窓口

ひとり親家庭の相談窓口(京都市)

窓口内容・時間
区役所・支所の子どもはぐくみ室(子育て推進担当)児童扶養手当、ひとり親家庭等医療、貸付、給付金、JR定期の証明書など。平日9時〜17時
京都市ひとり親家庭支援センター「ゆめあす」(左京区、北山ふれあいセンター内、075-708-7750)生活・仕事の相談、無料の法律相談(月2回、予約制)、養育費の相談と補助の申請、講習会。10時〜18時、火曜・祝日・年末年始は休館
京都市 子ども若者はぐくみ局 子ども家庭支援課(075-222-3939)ひとり親家庭の支援の制度について
ゆめあすの相談の受付は10時〜17時45分で、駐車場はありません。京北地域の人は、右京区役所京北出張所が窓口です。

別居中で離婚が成立していない人や、DVなどで離婚届を出せていない人も、ゆめあすで相談できます。

出典

各資料は2026年10月17日時点のものです。

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