住所・通り

よみどんつき

どんつき

別の表記・呼び方ドンツキ・どん突き・どんつきどす

京都の細い通りを奥へ進んだ先が土塀で行き止まりになっている、どんつきのイラスト

ひとことで言うと

「どんつき」は、道などが行きづまった所、つまり突き当たりを指すことばです。主に関西圏で使われることばとされ、京都弁の紹介には「どんつきどす」(突き当たりです)という言い方も載っています。

30秒でわかる要点

  1. 意味は「道などの行きづまった所。突き当たり」

  2. 「どんづまり」「どんじり」と同じく、強めの「どん」が付いた形

  3. 主に関西圏で使われることばと紹介されている

  4. 四条通の東のどんつきには八坂神社がある

「どんつき」は突き当たりのこと

小学館の『デジタル大辞泉』は、「どん突き(どんつき)」を「道などの行きづまった所。突き当たり。」と説明しています。まっすぐ歩いて行って、道がそこで終わってしまう場所のことです。

JR東海ツアーズの「必修!京都弁講座」では、観光の場面で使う京都弁として「どんつきどす」を挙げ、標準語の「突き当りです」にあたると紹介しています。道をたずねたときに、こう返ってくることがあるかもしれません。

「どんつき」はどこを指す?

3つの模式図。左はT字路で、まっすぐの道が横の道に突き当たる地点に「どんつき」の印。中央は通りから入った路地が奥で行き止まりになる袋路で、奥の端に「どんつき」の印。右は道が建物や境内を突き抜けて向こうの通りまで続く「突抜」で、どんつきがない。
どんつきは道が突き当たる場所そのもの。その先が左右に分かれるか、袋路で抜けられないかは場所によって違います(京都市「大切にしたい京都の路地選」の呼び分けをもとに作成)。

「どん」はどんな意味?

『デジタル大辞泉』は、名詞に付いて「まさにそれに相当するもの」と強める接頭語として「どん」を載せ、「どんじり」「どん底」「どんづまり」を例に挙げています。『精選版 日本国語大辞典』も、接頭語「ど」をさらに強めたものと説明しています。

同じ『精選版 日本国語大辞典』は、「どん詰まり」について「『どん』は接頭語」とし、「道の行き止まり」や「物事の最後」の意味を載せています。「どんつき」の語源をはっきり書いた資料は今回確認できませんでしたが、「どんづまり」とよく似た組み立てのことばとして覚えておくと分かりやすいでしょう。

京都だけのことば?

日本経済新聞(2019年5月24日)に載った東京・向島の「ドンツキ協会」の記事は、「どんつき」を主に関西圏で使われる、行き止まりを意味することばだと紹介しています。京都弁の紹介にも載ることばですが、京都だけのものというより、関西で広く使われることばと考えたほうがよさそうです。

なお、京都市の「きょうとこども情報館」の京ことば辞典は25語を紹介していますが、その中に「どんつき」は入っていません。アガル・サガル(北へ行く・南へ行く)のような道のことばは載っているものの、「どんつき」は京ことばの資料というより、国語辞典にも載る関西の日常語として扱われているといえます。

京都の街で見る「どんつき」

碁盤の目のように見える京都の中心部にも、通りが寺社などに突き当たって終わる所があります。日本交通公社の観光資源の紹介は、八坂神社を「四条通の東の突き当たり」にあると説明しています。四条通を東へ歩くと、そのどんつきに西楼門が見えてきます。

反対に、道が何かを突き抜けたことを名前にした例もあります。京阪電車の「京都ツウのススメ」によると、豊臣秀吉の都市改造で五條天神宮の境内を突き抜ける南北の道が造られ、人々はそれを「天使突抜通」と呼びました。今も下京区の町名に残っています。

てんしつきぬけ天使突抜

路地のどんつきと防災

通りから入った路地には、奥で行き止まりになるものも多くあります。京都市のリーフレット「大切にしたい京都の路地選」(2017年)では、東山区の六原学区で細街路に名前を付ける際、「路地=袋路(行き止まり)」「小路=2方向避難可」と呼び分け、知らない道でも避難できるかどうか分かるようにした取り組みを紹介しています。

同じリーフレットは、通り抜けできない路地の入口が火災や家の倒壊でふさがれると、奥に住む人が避難できなくなると注意しています。どんつきの路地は静かな暮らしの場である一方、もしものときには逃げ道を考えておく必要がある場所でもあります。

ずしとろーじ辻子(ずし)と路地(ろーじ)

似たことばとの違い

「どんつき」は道の終わる場所そのものを指すことばです。行き止まりの道のつくりを表す「袋路」や、通り抜けられる細い道を指す「辻子(ずし)」とは、指しているものが少し違います。道案内で「どんつき」と言われても、その先が左右に分かれているのか、抜けられない袋路なのかはことばだけでは分からないので、地図とあわせて確かめると安心です。

道の「終わり」や「抜け」に関わることば

ことば意味確認した資料
どんつき(どん突き)道などの行きづまった所。突き当たりデジタル大辞泉
どんづまり(どん詰まり)道の行き止まり。物事の最後精選版 日本国語大辞典
袋路行き止まりの路地。京都市は防災上の課題として扱う京都市「大切にしたい京都の路地選」
突抜(天使突抜)五條天神宮の境内を突き抜けて造られた道の名京阪電車「京都ツウのススメ」

この項目のミニクイズ

読んだ内容を、2問の四択で確かめてみましょう。

  1. 道をたずねて「そこのどんつきどす」と言われました。小学館『デジタル大辞泉』によると、「どんつき(どん突き)」の意味は?

  2. 日本交通公社の観光資源の紹介で、「四条通の東の突き当たり」、つまり四条通のどんつきにあると説明されている神社は?

出典・確認情報

内容確認日:2026年10月11日

更新日:2026年10月11日

  1. 小学館『デジタル大辞泉』「どん突き」(コトバンク)
  2. 小学館『デジタル大辞泉』『精選版 日本国語大辞典』「どん」(コトバンク)
  3. 小学館『精選版 日本国語大辞典』「どん詰まり」(コトバンク)
  4. JR東海ツアーズ「必修!京都弁講座 京都弁 会話・単語・難解地名集」
  5. 日本経済新聞「奥深い『どんつき』の世界 町の行き止まり巡る」(2019年5月24日)
  6. 京都市「きょうとこども情報館 京ことば辞典」
  7. 公益財団法人日本交通公社「八坂神社」
  8. 京阪電車「京都ツウのススメ 第174回 京の難読地名」
  9. 京都市都市計画局「大切にしたい京都の路地選」リーフレット
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